東京・月島の西仲通り、住宅・商業・福祉の高層複合施設着工 完成は2026年
2022年11月8日 08:15
「月島もんじゃストリート」として知られる東京・月島の西仲通りで、月島三丁目北地区市街地再開発組合が、第一種市街地再開発事業として高層複合施設(東京都中央区月島)に着工した。再開発組合に組合員として参加する大和ハウス工業が明らかにした。タワーマンションを核に店舗、福祉施設が入る計画で、2026年に完成する予定。
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月島三丁目北地区の再開発地区は、西仲通り商店街と隅田川に挟まれた約1.5ヘクタール。A、B-1、B-2の3街区に分けて整備する。A街区は地下2階、地上58階建て延べ約14万5,000平方メートルの施設を建設。1,285戸の住宅と店舗、保育所、デイサービスセンターが入る。施設の高さは199メートル。隅田川沿いに月島を象徴する新たなランドマークが出現する。
B-1街区は6階建て延べ約1,900平方メートル。障害者グループホームなどが入居する。B-2街区は7階建て延べ約3,300平方メートルで、住宅56戸などが入る。商店街と隅田川をつなぐ広場、歩行者用通路を整備し、月島ならではの趣きがある路地空間も再現して西仲通りに新たなにぎわいを創出する。総事業費は約850億円。
月島地区はもんじゃ焼きで知られ、隅田川と併せて東京観光の名所の1つだ。いっぽうで低層の古い木造住宅が密集し、防災上の懸念が指摘されていたほか、商業地域として都市機能の充実を求める声が上がっていた。
このため、地権者らは2011年に再開発準備組合を設立し、再開発の検討を進めたあと、2020年に小池百合子東京都知事の認可を受けて再開発組合をスタート。再開発組合には大和ハウス工業のほか、住友不動産、東京建物、首都圏不燃建築公社が加わり、権利変換計画など着工に向けた準備に入っていた。(記事:高田泰・記事一覧を見る)