最高裁、全国の裁判所に記録廃棄停止を指示

2022年11月5日 15:20

最高裁判所は保存期間が終了した裁判記録を当分の間、廃棄しないよう全国の裁判所に通知した。1997年に起きた神戸連続児童殺傷事件で、「少年A」の全ての事件記録を神戸家裁が廃棄していたことが判明。これにより、裁判の判決書に当たる少年審判の処分決定書や捜査書類、精神鑑定書など、非公開の審議過程を検証できる文書一式が消失してしまったという(共同通信NHK)。 この問題を受けて日弁連が2日、少年事件記録の適切な保存を求める声明を発表するなど批判が高まっていた。最高裁は事実上の永久保存に当たる「特別保存」の運用が適切だったかどうかを有識者委員会で検証するとしており、今回の廃棄停止は方針が示されるまでの暫定的な措置になるという。 

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