NYの視点:米11月FOMC最後の0.75%利上げか、需要鈍化見られる
2022年11月1日 07:45
*07:45JST NYの視点:米11月FOMC最後の0.75%利上げか、需要鈍化見られる
米連邦準備制度理事会(FRB)は明日11月1日から2日にかけ2日間にわたり開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で4会合連続で0.75%の利上げを実施する公算となっている。同時に、今後の利上げペースが協議されると見られる。最近の経済指標はFRBの急速な利上げにより需要が鈍化している兆候が見られ始めた。FRBが今後、大幅利上げを続ける必要性は少なくなる。
ゴールドマンサックスはFRBが今週のFOMCで0.75%の利上げを実施後、12月に0.5%、来年の2月に0.25%、3月に0.25%の利上げで、3月末までには政策金利のFF金利誘導目標を5%まで引き上げると、FRBや市場見通しもほぼ同様な予想となっている。
米10月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は45.2と、9月45.7から改善予想に反し悪化した。パンデミックによる経済封鎖直後の20年6月来で最低。2カ月連続で50割れで活動の縮小となった。また、米10月ダラス連銀製造業活動指数も-19.4と、9月-17.2から一段と悪化し6カ月連続のマイナス。同地区はエネルギー関連企業が多いため、特殊となるが、指数の重要項目である新規受注は5カ月連続のマイナスで9月から一段と悪化。6カ月先では活動や見通しが軒並み6カ月続けてマイナスとなった。
■米10月ダラス連銀製造業活動指数:-19.4(9月-17.2)
新規受注:-8.8(-6.4)
雇用:17.1(15.0)
労働時間:-0.1(8.0)
生産:6.0(9.3)
原材料支払い価格:32.0(37.1)
販売価格:22.2(18.1)
出荷:-1.6(7.1)
賃金:36.7(36.6)
資本支出:7.1(13.6)
6カ月先
ビジネス活動:-21.2(-22.4)
企業見通し:-14.1(-6.9)
生産:3.1(28.3)
設備稼働:3.4(19.3)
新規受注:-4.5(22.1)
出荷:1.0(16.3)
原材料支払い価格:25.8(22.9)
販売価格:26.4(22.8)
雇用:11.7(28.2)
労働時間:3.0(5.4)《FA》