過去の習慣を表す「used to」と「would 」の違いとは?
2022年10月31日 07:38
「used to」も「would」も過去の習慣について述べる時に用いられる。どちらも似たような意味を表すので、どのように使い分ければよいかわからない人も多いだろう。そこで今回は、その違いについて述べてみたい。
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■過去の習慣を表す「used to」
まず、「used to」を使った例を見てみよう。
- I used to live in Tokyo.
- I used to drive to work every day.
最初の例文は「以前、東京に住んでいたことがある」という意味だ。つまり、「今はもう住んでいない」とことを同時に表している。2番目の例も、以前は毎日車で通勤していたけれど今はしていないことを示す。これらは過去の習慣であり、現在のことではないわけだ。
■過去の習慣を表す「would」
では、「would」はどうだろうか。以下の例文を見てみよう。
- When I was 17, every Saturday, I would meet my friends and we would watch TV.
- When I was 18, I went to university, but I would always meet them when I returned home.
最初の例文は、「17歳の時、毎週土曜、友達と会ってテレビを見ていたものだ」といった意味だ。2番目の例文は、「18歳になって大学に進学したけれど、帰省の際はいつも彼らと会っていた」とでもなるだろう。
いずれにせよ、ここで語られているのは過去のことであり、現在のことではない。その点は「used to」と同じだ。
■「used to」と「would」の違い
過去の習慣を表す点で、「used to」と「would」に違いはないように見える。
ただ、「would」は何度も繰り返された行動について述べることに注意したい。上の例では、17歳の時、私が友達と会ったのは1度限りのことではない。実際、毎週のように繰り返された習慣だったのだろう。また、大学に進学してからも、帰省の際に友達と会ったのは1回だけではないはずだ。
では、これらのケースで「would」の代わりに「used to」は使えないのだろうか。いや、使って全然かまわない。ただ、「would」の方が若干フォーマルな響きになるという違いがある。
では逆に、「used to」の代わりに「would」を使えるのだろうか。これはいつも使えるとは限らないことに注意したい。先に見たように、「would」は何度も繰り返された行動を示す。その点は「used to」も同じなのだが、もう1つ、状態や長期間に渡る行動を表すのである。
つまり先の例では、「I used to drive to work every day.」を「I would drive to work every day.」と言い換えることは可能だ。車を運転するという行為は、実際に何度も繰り返されたことだから。一方、「I used to live in Tokyo.」を「I would live in Tokyo.」と言うことはできない。「live(住む)」という行為は何度も繰り返されるものではなく、一定の期間に渡って続いた状態を表すからだ。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)