高島屋京都店の増床部分に専門店街、「京都高島屋S.C.」として2023年秋オープンへ

2022年10月12日 15:52

 高島屋と高島屋グループの東神開発は、京都市下京区の四条河原町地区にある高島屋京都店増床部分に専門店街を置き、施設全体の名称を高島屋京都店と専門店街で構成する「京都髙島屋 S.C.(ショッピングセンター)」と改めて、2023年秋にオープンすることを決めた。高島屋京都店と専門店街は全フロアで接続され、一体となって運営される。新たに「京都蔦屋書店」の出店が決まっている。

【こちらも】高島屋立川店、2023年1月末で閉店 全館専門店にリニューアルへ

 増床部分は地下1階、地上7階建てで、売り場面積約1万3,000平方メートル。高島屋京都店の隣接地で工事が進んでおり、高島屋京都店と合計した売り場面積は約6万5,000平方メートルになる。

 高島屋は現在の四条河原町地区で1946年、小規模のマーケットとして営業を始め、1950年の増築から高島屋京都店に生まれ変わった。四条河原町地区は京都市の中心繁華街で、ビジネス街である西の烏丸地区と観光名所になっている東の祇園地区に挟まれ、商業施設が四条通沿いに密集して激しい競争を繰り広げている。

 高島屋京都店は2015年から2016年にかけ、食料品や化粧品売り場を改装して国内外から訪れる買い物客の利便性向上に努めてきたが、買い物客のニーズをこれまで以上に満たせるようにするため、専門店街の導入を決めた。専門店街の運営は東京都の「日本橋高島屋S.C.」や「玉川高島屋S.C.」の運営で実績を持つ東神開発が担う。

 専門店街に出店する店舗は2023年春に公表する予定だが、高島屋と東神開発、カルチュア・コンビニエンス・クラブが2021年に設立した合弁会社TTCライフスタイルの店舗展開1号店として、京都蔦屋書店が出店する。

 京都蔦屋書店は単に書籍や雑誌を販売するだけでなく、芸術や文化の伝統から最先端までを紹介してより豊かなライフスタイルを提案する場所になる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連記事

最新記事