ジル サンダー、ギャラリースペース「StandBy」でビルボードインスタレーションを開催
2022年10月9日 18:59
「ジル サンダー(JIL SANDER)」が、2022年10月7日~16日の期間、表参道のギャラリースペース「StandBy」でビルボードインスタレーション「バティア・スーターが解釈したジル サンダー2022秋冬コレクション」を開催している。
「ジル サンダー」のクリエイティブ・ディレクターであるルーシー&ルーク・メイヤーが、2022秋冬コレクション、そしてキャンペーンのためにクリス・ローズと共に構想した写真プロジェクトにおいて表現した感情やアイデア。それらをスイス出身でアムステルダムを拠点に活動するアーティストのバティア・スーターが表現した。
バティアの作品の多くは、見つけ出したイメージを新しい文脈に位置づけることで、表現に富んだ偶然のハプニングや意外な並置を生み出している。今回の展示では、ギャラリースペースの3方面のコンクリートの壁に、記念碑の様なインスタレーションを構想。クリスが捉えた「ジルサンダー」のアイコニックなアイテムのカラー静物写真と、バティアが古い本や雑誌から集めてスキャンした宇宙のモノクロ写真を関連付けさせ、統一したサイズの大きな縦長のプリントを格子状に規則正しく並べた。 ルーシー&ルークのデザインと、史上初めて撮影した銀河の写真を結びつけるというひらめきのきっかけとなったのは、ゴールドのミュールのイメージ。それは、今現在を、生きたいという願いを、そして来るべき時を象徴するきらめきを表現している。 バティアが描く、格子状に配置されたイメージは、過去と現在を詩的な複雑さで融合させ、時間を止めているようでもある。バティアが集め、デジタル処理で拡大・縮小し、ディテールを探し出し、塵を強調した宇宙の画像は、20世紀初頭から1960年代にかけて、望遠鏡や複雑な写真撮影装置を用いて撮影したもの。過去と呼び難い何かの、写真による記念碑なのだ。
期間中、会場ではこのエキシビションのためにバティアが制作した、限定版の大判ポスターを来場者に無料で配布している。
■ビルボードインスタレーション「バティア・スーターが解釈したジル サンダー2022秋冬コレクション」
日程:2022年10月7日(金)~16日(日)
時間:11:00~19:00
場所:StandBy
住所:東京都渋谷区神宮前 5-11-1
Courtesy of JIL SANDER