JAF、オンラインでのロードサービス開始 ビデオ通話でトラブル解決
2022年10月4日 11:13
JAF(日本自動車連盟)は、10月1日からオンラインでのロードサービスを始めた。顧客の救援要請があったとき、JAF側は現場に向かわず、オンラインで応対するという。サービスの正式名称は「ビデオアドバイザリーロードサービス」で、JAF会員のみが利用可能だ。
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ビデオアドバイザリーロードサービスは、顧客から救援要請の連絡を受けた際、ビデオ通話で応対する。トラブル現場の映像確認により、リモートでのアドバイスによる解決の可能性があれば、そのとおりに対応するしくみだ。これにより顧客は、待ち時間なしで適切な対処が可能になる。
ビデオ応対時、JAF側は通話中の電話番号へSMSを送る。相談者はそこにあるURLをタップすれば、ビデオ通話が始まる形だ。応対は、実際のロードサービス経験がある職員が行なう。
ビデオアドバイザリーロードサービスでは、顧客の待ち時間短縮が期待できる。従来のロードサービスでは、現場に職員や作業車が駆けつけるまで時間がかかる。だがビデオ応対によって、職員に現場に来てもらわなくても解決できるかもしれない。リモートでのアドバイス次第で、ドライバー自身による事態の処理も可能だ。
またビデオ応対によるロードサービスは、事業者側にとってもメリットがある。サービスカーが本当に必要な人へ、救援派遣しやすくなる点だ。ロードサービスを求める状況によっては、ビデオ応対だけでの解決も想定される。小さなトラブルに、わざわざサービスカーを行かせなくてよいのだ。サービスカーの出動件数の抑制により、本当に必要とされている現場での投入増加が期待できるだろう。