グッチ、2022年CNMIサステナブルファッションアワードの気候変動アクション賞を受賞

2022年9月30日 17:28

 「グッチ(GUCCI)」が、イタリアファッション協会(CNMI)が主催する2022年CNMIサステナブルファッションアワードの気候変動アクション賞(The Climate Action Award)を受賞した。ミラノ・スカラ座で開催された授賞式では、審査員を務めた冨永愛さんが「グッチ」のドレスを着用して登場した。    今回、「グッチ」に授与された気候変動アクション賞とは、再生型農業の促進のために「グッチ」が着手した長期的な取り組みを評価したもので、とりわけ世界最大のウール生産企業のひとつであるチャージャーズ ラグジュアリー ファイバース(Chargeurs Luxury Fibers)社との協働によりウルグアイで始動した「NATIVA™再生型農業プログラム」が高く評価された。  同プログラムには10社以上の現地の農業企業が参加しており、「グッチ」はチャージャーズ ラグジュアリー ファイバース社とともに、対象地域での新しい農法の開発と農業コミュニティへのサポートを行い、自社のコレクションの製造にあたって再生可能な原材料(このプログラムの場合はウール)使用の標準化を目指している。  「グッチ」はこのウールを数シーズンにわたってコレクションで使用することで、サステナブルな方法で調達されたウールの使用率を、2021年の38%から50%へと大幅に引き上げることができるとしている。対象となる土地の広さは10万ヘクタール以上で、2023年1月からの4年間に毎年50トンのウールの調達が見込まれている。

 ミラノ・スカラ座で開催された授賞式には、「グッチ」の社長兼CEOであるマルコ・ピッザーリと共に、同プログラムに参加する10社の農業企業のひとつ、ラ ソレダード(La Soledad)社の経営者であるガブリエラ・ボルダベヘレ氏が登壇。同氏は気候変動アクション賞の受賞を受けて次のようにコメントした。  「自らの手で変革を進めるウルグアイの農民たち、特に女性の代表としてこの場に立てたことを光栄に思います。私たちが時には家族から遠く離れて暮らしながらも、自分たちの土地とその資源を守るために日々取り組んできたことが認められました。私たちが祖先からこの地を受け継いだように、私たちも子孫に引き継いでいかなければなりません」。  古くから牧羊が行われてきたウルグアイでは、牧羊は男性の仕事だという根強い偏見があったが、ボルダベヘレ氏が40歳のときに夫の経営するラ ソレダード社を引き継いで以来、同社は地域コミュニティ全体が再生型農業のメリットを最適化していくためのモデル農場となった。    なお「グッチ」は気候変動アクション賞に加え、革新的技術賞(The Groundbrealer Award)部門において「グッチ オフ ザ グリッド(GUCCI Off the Grid)」コレクションとそれに採用された素材のデメトラが、また社会貢献賞(The Philanthropy and Society Award)部門においても、グローバルプロジェクトである「チャイム フォー チェンジ(CHIME FOR CHANGE)」がそれぞれ特別表彰された。   ■問い合わせ先
グッチ ジャパン クライアントサービス
Tel:0120-99-2177

「グッチ」公式サイト    

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