7月の外食市場規模、2497億円で8カ月連続プラス 居酒屋は前年の約2倍に
2022年9月2日 07:26
ホットペッパーグルメ外食総研が7月の外食市場規模を発表し、居酒屋やバーなど飲酒メインの業態を中心に回復傾向が続いていることが分かった。
【前月は】6月外食市場規模、2291億円で7カ月連続プラス 物価上昇の影響も
■8カ月連続で外食市場はプラス
8月31日、ホットペッパーグルメ外食総研が2022年7月の外食市場調査を発表した。7月の外食市場規模は前年同月比825億円増の2,497億円となり、8カ月連続でプラスとなった。
個別の指数を見ると、外食実施率は同8.4ポイント増の61.6%。外食頻度は同0.42回増の3.84回。外食単価は同382円増の2,497円となり、7カ月連続で3指数全てプラスに。さらに外食頻度が3.8回を超えたのは2020年11月(3.80回)以来のこと。
圏域別の市場規模は首都圏が同593億円増の1,530億円。関西圏が同189億円増の676億円。東海圏が同43億円増の291億円となり、4カ月連続で3市場全てプラスとなった。
■外食実施率は男女ともにプラス
外食実施率は男女ともに全ての年齢層でプラスに。中でも30代男性(外食実施率:68.6%、前年同月比:10.0ポイント増、以下同じ)、40代女性(56.5%、9.7ポイント増)、50代男性(60.7%、13.2ポイント増)、60代男性(60.7%、11.1ポイント増)で伸びが大きかった。
外食単価は20代男性(外食単価:2,292円、前年同月比:116円減、以下同じ)のみマイナス。プラスだった層の中では、30代男性(2,734円、692円増)、40代男性(2,706円、638円増)、40代女性(2,742円、568円増)、60代男性(2,896円、519円増)で伸びている。
■居酒屋業態は前年の約2倍に回復
業態別市場規模は16業態中15業態でプラスに。プラスだった業態の中で大きく伸びたのは、和食料理店(7月の市場規模:420億円、前年同月比:175億円増、以下同じ)、中華料理店(169億円、54億円増)、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(158億円、44億円増)、フレンチ・イタリアン料理店(196億円、64億円増)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(304億円、82億円増)、居酒屋(436億円、211億円増)、バー・バル・ワインバー・ビアホール・パブ(86億円、56億円増)など。
一方ですき焼き・しゃぶしゃぶ・鍋・おでん等の専業店(40億円、1億円減)のみマイナスだった。業態合計で見ると、軽食主体は前年同月比15.6%増、食事主体は同42.9%増、飲酒主体は同98.6%増だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)