24日の中国本土市場概況:上海総合1.9%安で続落、ハイテクや自動車に売り

2022年8月24日 17:10

*17:10JST 24日の中国本土市場概況:上海総合1.9%安で続落、ハイテクや自動車に売り
24日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比61.02ポイント(1.86%)安の3215.20ポイントと続落した。


中国の電力需給ひっ迫が不安視される流れ。国内では猛暑による電力不足で、一部地域の計画停電は延長されている。工場の稼働停止や商業施設の時間制限が実施される中、経済活動の停滞が危ぐされる状況だ。企業業績の先行き不安もくすぶる。深セン上昇する車載バッテリー世界大手の寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)が24日報告した4〜6月期決算は82%の大幅な増収増益を達成したものの、EV(電気自動車)バッテリーの利益率は21年末の22→15.04%に急低下した。時価総額の大きい同社株は5.9%安。ハイテクや自動車関連に売りが波及した。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、ハイテク関連が安い。薄膜コンデンサ中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が8.1%、半導体デバイスの上海韋爾半導体(603501/SH)が6.9%、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が5.8%、LED基盤・チップ中国最大手の三安光電(600703/SH)が5.4%ずつ下落した。


完成車や部品の自動車株も下げが目立つ。華域汽車系統(600741/SH)が3.7%安、広州汽車集団(601238/SH)が2.9%安、長城汽車(601633/SH)が2.7%安、安徽江淮汽車集団(600418/SH)がストップ(10.0%)安で取引を終えた。


不動産株もさえない。上海世茂(600823/SH)が3.7%安、金地集団(600383/SH)が2.5%安、新城控股集団(601155/SH)が2.1%安で引けた。素材株、エネルギー株、食品飲料株、医薬品株、公益株、運輸株、インフラ関連株なども売られている。


半面、保険株はしっかり。中国人寿保険(601628/SH)が5.0%高、中国平安保険(601318/SH)が2.2%高と値を上げた。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.55ポイント(0.82%)安の307.76ポイント、深センB株指数が22.32ポイント(1.80%)安の1216.82ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)《FA》

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