Uber Eats、楽天生命パーク宮城で導入 国内スタジアムでは初

2022年8月23日 08:26

 Uber Japanは22日、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地である「楽天生命パーク宮城」のスタジアム内で、Uber Eatsを用いたサービスを開始すると発表した。サービスでは、Uber Eatsのアプリを通して該当飲食店の商品注文から決済までを実施でき、店舗では受取りのみ行う形となる。国内スタジアムへのサービス導入は、今回が初めてという。

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 利用時に必要なものは、Uber Eatsのアプリのダウンロードとアカウント設定。スタジアムで初めてアプリ登録する場合は、商品の届け先を楽天生命パーク宮城に設定する必要がある。以前からUber Eatsをアプリで使用している場合は、既存アプリで利用でき特段の設定は不要。既に利用がある場合は、アプリを開くと自動でスタジアム専用画面が読み込まれるため、商品選択から始めることができる。

 注文対応しているのは同スタジアム内にある40超の店舗で、食事やドリンクなどの購入が可能だ。利用者の現在位置から近い店舗は、アプリで座席エリアを設定することで自動で表示される仕組みになっている。注文品が完成するとアプリに通知が届き、利用者は通知を確認して該当店舗に受取りに向かう。

 楽天は22年4月よりUber Eats Japanと連携し、Uber Eatsの支払い方法として楽天ペイの利用を可能にしている。今回のサービスでも楽天ペイで支払い可能で、利用に応じて楽天ポイントが貯まる。また貯まったポイントはUber Eatsの支払いにも活用できる。

 スタジアムでのUber Eatsによるサービスは、米国での展開が先行しており、現在6カ所で実施。ロサンゼルスのドジャー・スタジアムやアナハイムのエンゼル・スタジアム・オブ・アナハイム、ニューヨークのヤンキー・スタジアムなどで提供されており、楽天生命パーク宮城もその1つとなる。

 22年5月16日、米Uberは今後のサービス展開の方向性を提示。旅行行程の乗り物を1度で予約可能な「Uber Travel」や、催事などでバスの借り切り手配ができる「Uber Charter」、料理を注文する際に音声注文できるサービスの提供、配車サービスへのEV導入など、複数の方針を打ち出した。その1つに「Uber Eats at Stadiums」を掲げており、今後世界各地に順次導入予定としている。今回の楽天生命パーク宮城への導入は、その流れの1つと言える。

 同スタジアムでのUber Eatsによるサービス提供は、8月23日より開始。スタジアムに足を運びながらも店舗前の行列や密集を抑制し、非接触で決済まで可能なサービスであり、今後の展開が期待される。(記事:三部朗・記事一覧を見る

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