iOS版Telegramアプリ、アップデート公開遅れた原因はAppleの絵文字か
2022年8月17日 06:46
headless 曰く、 Telegram CEO の Pavel Durov 氏は先週、メッセージングアプリでの自己表現に革命を起こすという Telegram アプリの新バージョンが独占企業 Apple のあいまいなレビュープロセスで 2 週間にわたって止められていると不満の意を表していたが、Apple は絵文字の使用が原因だと説明しているそうだ(The Verge の記事、9to5Mac の記事、Ghacks の記事、Neowin の記事)。
Apple の App Store Review ガイドライン 5.2.5 では、「サードパーティ製のキーボードやステッカーパックを含め、AppやExtensionにAppleの絵文字を含めること」を禁じている。5.2.5 よりも後に追加された 4.5.6 ではアプリ内で Unicode 文字を指定して Apple の絵文字を使用することは認め、「他のプラットフォームで使用したり、Appバイナリの中に直接埋め込」むことを禁じ、禁止対象を明確化した。
最新版の Telegram アプリでは絵文字をアニメーション表示できる「Telemoji」と呼ばれるプレミアム機能が追加されており、絵文字パックの一つが Apple の絵文字をベースにしていたことが問題視されたという。Durov 氏が Telegram に投稿した Telemoji の動画は Apple の絵文字ベースに見えるが、他の絵文字パックも同梱されていたそうだ。そのため、Apple の求めに応じて問題の絵文字パックを削除した結果、新バージョンは無事に公開されたとのこと。 brただし、新バージョンが公開できない理由を Apple が 2 週間も Telegram 側に伝えず、報道で問題が大きくなってから対応した理由は不明だ。