光に反応する化学物質で病原体を選択的に駆除 慈恵医大らが技術開発
2022年7月13日 11:57
東京慈恵会医科大学らのグループが、光に反応する化学物質を病原体に結び付く抗体につけて投与することで、抗菌薬が効かない細菌を死滅させることに成功したと発表したそうだ(時事メディカル、NHK)。 研究グループは、光が当たると形状を変化させて病原体を破壊する化学物質を黄色ブドウ球菌に結び付く抗体に付けた。これを細菌が入った試験管に入れて近赤外線を当てたところ、数分で抗菌薬が効かない耐性の黄色ブドウ球菌も含めて死滅しているのが確認できたとしている。実験では黄色ブドウ球菌、カンジダ菌、COVID-19に対して効果が確認されたとしている。この手法を応用すれば、これまでの治療薬や治療法が有効でない薬剤耐性病原体を近赤外光で除去することができるとしている。