スリランカで市民が大統領公邸を占拠 ラジャパクサ大統領は辞任へ
2022年7月13日 08:49
先日、破産を宣言したスリランカでは、政府に対する市民らの大規模な抗議活動が広がっている。9日にはラジャパクサ大統領の辞任を求めるデモの参加者らが、大統領公邸に突入し、公邸を占拠する事態となっている。大統領は公邸を離れており、無事だったという。これを受けて同大統領は9日に辞任の意向を固めた。今月13日に辞任する意向を議会側に伝えたとしている。議会は新大統領を20日に選出する予定だとしている(TBS NEWS DIG[動画あり]、日経新聞、日経新聞その2)。 スリランカは紅茶の輸出で知られている。同国のスリランカ紅茶(セイロンティー)は日本の紅茶輸入量の40%を占める。7日の段階では、スリランカ紅茶局は紅茶の輸出は継続される方向性が示されていたという。「午後の紅茶」を販売するキリンビバレッジは「影響はないが継続して注視していく」と話している模様(食品新聞)。米国のブリンケン国務長官は10日、スリランカが経済危機に陥った要因の一つに、ロシア軍による黒海封鎖の影響でウクライナ産穀物の輸出が停滞していることも影響しているのではないかと指摘している(時事ドットコム)。