自民圧勝、改憲勢力は3分の2を維持 参院選

2022年7月12日 08:12

 参議院選挙は10日投票、即日開票された。非改選議席と合わせ、参議院(248議席)の勢力図は自民党が119議席と8議席増。与党(自公)のみで146議席と過半数(124議席)を大きく上回った。自民圧勝となった。

改憲勢力とされる自民、公明、国民、維新の議席は非改選と合わせると177議席。憲法改正を発議できる3分の2を上回った。一方、初議席を得た自主憲法制定を掲げる参政党は「自民党の改憲案には賛同しない」としている。

 今回の選挙は安全保障の在り方、物価対策の在り方が大きな争点になった。安倍晋三元総理(元自民党総裁)が投票日直前(8日)に銃撃され、亡くなった事件が無党派層を自民に呼びこんだことも考えられるが、ロシアによるウクライナ侵略が防衛費拡充、敵基地攻撃能力(反撃能力)保有などを訴えた自民が有権者にリアルに受け止められたよう。一方、物価対策での消費税見直しの可能性はゼロになった。

 今回の選挙結果から「非改選を含めた各党の議席図」は自民党119議席(改選前より8増)公明党27議席(1減)。

 立憲民主党39議席(6減)日本維新の会21議席(6増)日本共産党11議席(2減)国民民主党10議席(2減)れいわ新選組5議席(3増)NHK党2議席(1増)社会民主党1議席(増減なし)参政党1議席(初の確保)無所属12議席(3減)。社会民主党は国政政党としての要件をクリアした。(編集担当:森高龍二)

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