イオンリテール、大阪・東淀川に「イオンスタイル東淀川」2022年秋出店へ

2022年7月11日 17:56

 イオンリテールは2022年秋、大阪市東淀川区に総合スーパーの「イオンスタイル東淀川」(東淀川区豊新)を出店する。近くに東淀川区役所がある東淀川区の中心部で、地域のにぎわいに貢献するとともに、広い駐車場を確保して広域から集客を目指しているもよう。

【こちらも】埼玉のイオンタウン毛呂山、6月30日開業へ コメリ、ダイソーなど出店

 建物は約1万1,000平方メートルの敷地に建つ地上2階建て延べ約2万2,000平方メートル。このうち、店舗面積が約1万1,500平方メートルになる。出店する店舗は公表されていないが、イオンリテールは衣食住とヘルス&ウエルネス商品をそろえ、買い物に行く楽しさを提案する体験型ライフスタイルGMS(総合スーパー)を目指すとしている。

 建物は屋上を含めて立体駐車場としても活用される計画で、約400台分の駐車スペースが確保される。2021年8月から工事に入っており、工事期間は2022年11月までとなっている。

 東淀川区は大阪市の中心ビジネス街・梅田地区から淀川をはさんで北側に位置し、ベッドタウンとして注目が高まっている。豊新地区はJRおおさか東線のJR淡路駅から東へ徒歩8分、阪急京都線の淡路駅、上新庄駅から徒歩10分圏内にあり、東淀川区の中心部として商業施設や住宅が集まっている。

 出店予定地は府道14号と16号が交わる交通の要衝のすぐ近くで、近隣で大型マンションの建設が計画されている。既に人口減少に入っている関西では、職住近接を希望する若い世代が多いこともあって、北区と中央区、西区という大阪市中心部への一極集中が進んでいる。

 しかし、市中心部は大型マンションなどを建設する適地が少なくなってきたうえ、人口急増の影響で学校や幼稚園の教室不足がしばしば、問題になってきた。このため、イオンリテールは梅田地区へのアクセスに優れた東淀川区で多くの転入者が見込めるとみている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連記事

最新記事