そごう広島店、2023年夏で新館の営業を終了 本館は増床してリニューアルへ
2022年6月24日 07:25
そごう・西武は、広島市の百貨店「そごう広島店」(広島市中区基町)の新館を2023年夏で営業終了とし、本館を2023年秋に増床して全館リニューアルすることを明らかにした。新館の営業終了で全体の売り場面積は3割以上減少するが、そごう・西武は本館に売り場を集約して回遊性を高めるとしている。
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そごう広島店は、1974年に本館が開店したあと、1994年に新館がオープン。広島市の中心市街地である紙屋町地区の核店舗として市民に親しまれてきた。本館は広島センタービルの地下2階から地上10階に入居し、売り場面積が約3万2,000平方メートル。新館はNTTクレド基町ビルの地下1階から地上9階に入り、売り場面積が約2万3,000平方メートル。
新館は衣料や家具、雑貨、宝飾の専門店が入居しているが、NTTクレド基町ビルを運営するNTT都市開発との賃借契約が2024年4月までとなり、そごう・西武は契約満了による営業終了としている。新館従業員の雇用は維持する方針。
本館は1、2階の売り場面積を約4,000平方メートル増床して約3万6,000平方メートルとする。増床部分は美容や高級ブランドの売り場充実を図る。デパ地下の食品売り場には広島初登場になる食品ブランドの誘致を計画している。全館の改装は2004年3月以来となる。
そごう広島店は広島市の中心市街地を代表する百貨店だが、そごう・西武を傘下に置くセブン&アイ・ホールディングスは、2009年のそごう・西武発足時に全国にあった28店舗を首都圏中心の10店舗に削減したうえ、そごう・西武の売却を検討している。地元ではそごう広島店の将来を危ぶむ声が出ているが、セブン&アイ・ホールディングスは広島の百貨店事業を継続するとしている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)