2022年副業におすすめのプログラミング言語TypeScriptとは?

2022年6月22日 07:32

 プログラミングの副業を始める際には、需要の多さで言語を選択するのもひとつの判断である。中でも、2022年におすすめなのがTypeScriptだ。本記事では、副業にも最適なプログラミング言語TypeScriptについて紹介する。

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■TypeScriptを扱える副業人材は2021年度人気NO.1

 TypeScriptとは、Windowsで知られるMicrosoftが開発したプログラミング言語である。2012年頃に登場したTypeScriptはまだ新しい言語だが、2017年にはGoogleの標準開発言語に採用されている。こうした背景から、TypeScriptはプログラマーからの関心も高く、世界中で普及する可能性が高い。

 16日、overflowが運営する「Offersデジタル人材総研」は、デジタル人材副業・複業採用決定数レポートを発表した。このレポートは、overflowが運営するプロダクト開発人材の複業転職プラットフォーム「Offers」の利用者1万4,328名を対象にした、調査結果である。

 このレポートにおける2021年度のプログラミング言語別の採用決定者数で、最も多かったのがTypeScriptだった。5位Java、4位Ruby、3位Go、2位Pythonと、いずれも人気のプログラミング言語を抑えての1位である。2020年度はRuby、Pythonに次ぐ3位だったTypeScriptだが、その存在感は増してきている。

 また興味深かったのは、20年度に比べて、21年度は「Offers」全体での採用決定社数自体が約3倍も増加していたことだ。これは新型コロナの影響によるリモートワークの増加により、企業が積極的に副業者を受け入れるようになったことが理由である。

■TypeScriptとJavaScriptの違いは

 TypeScriptは世界中で普及が進んでおり、日本もその例外ではない。TypeScriptがこれだけ採用されるのは、JavaScriptを拡張してより使いやすく改良された特徴を持っているからだ。つまり、TypeScriptは、JavaScriptの上位互換となるプログラミング言語なのである。

 JavaScriptと互換性のあるTypeScriptだが、両者の大きな違いは、データ型の定義にある。

 JavaScriptのデータ型は、自動で決まる動的型付けと呼ばれるものである。この動的型付けは、コードを実行しなければエラーの発生が確認できない点がデメリットだった。

 一方でTypeScriptは、データ型をあらかじめ設定できる静的型付けである。コード実行前のコンパイル時点でエラーを発見できるため、開発効率の向上が望める。加えて、Microsoft Visual Studioという統合開発環境を活用すれば、TypeScriptでの開発をさらに快適にできる。

 両者には互換性があるため、今後JavaScriptはTypeScriptに置き換わることが予想される。そのため、これから学ぶならTypeScriptの方がおすすめだ。だがTypeScriptはまだ新しく、日本語の情報が多くないため、JavaScriptの学習を応用するのもいいだろう。日本語の情報なら、無料で学習できる「TypeScript Deep Dive」がおすすめだ。(記事:西島武・記事一覧を見る

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