活動を再開したマルウェア「Emotet」の機能が進化

2022年6月15日 16:25

警察庁が9日にマルウェア「Emotet」に新たな機能が確認されたと発表した。「Google Chrome」に保存されているクレジットカード情報を外部に送信するようになったそうだ。感染すれば第三者にクレジットカード情報が漏れる可能性がある(警察庁 Emotetの解析結果について窓の杜)。 発表された警察庁の解析によると、EmotetはメーラーのMicrosoft Outlookから過去にやり取りしたメールの内容を元にして、偽装した文章のメールを関係者に送り付けて感染を広げようとする。2021年11月中旬ころから活動を再開したEmotetは、新たにThunderbirdも情報窃取の対象となることが判明したという。今後もターゲットとなるメーラー等は今後増える可能性がある。2021年11月中旬ころから活動を再開した新しいEmotetは暗号データを元に戻すための鍵も同時に盗み出すため、利用しているクレジットカード情報が第三者に知られてしまう可能性がある。 Google Chromeはショッピングサイトの決済などを円滑化するためクレジットカードなどの個人情報を暗号化し保存しているが、これが抜き取られてしまう可能性があるとのこと。 

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