ホラー映画『X エックス』A24最新作、舞台は史上最高齢の“殺人夫婦”が棲む家

2022年6月13日 17:04

 A24最新作、ホラー映画『X エックス』が、2022年7月8日(金)に全国ロードショー。

■A24最新ホラー映画には史上最高齢の“殺人夫婦”が登場

 ホラー映画『X エックス』は、『へレディタリー/継承』『ミッドサマー』を世に送り出してきた気鋭スタジオA24が手がける最新作。舞台となるのは、1979年、テキサス。3組のカップルが映画の撮影に訪れたのは、史上最高齢の殺人鬼夫婦が棲む家だった―。

 タイトルにある「X」は、“最も危険な頭文字(イニシャル)”とされており、秘密のX、極限のXTREME、快感のXTC、未知なるX FACTORなど、このワードに隠された秘密も気になるところだ。

■〈映画『X エックス』ストーリー〉

 1979年、テキサス。⼥優のマキシーンとそのマネージャーで敏腕プロデューサーのウェイン、ブロンド⼥優のボビー・リンとベトナム帰還兵で俳優のジャクソン、そして⾃主映画監督の学⽣RJと、その彼⼥で録⾳担当の学⽣ロレインの3組のカップルは、映画撮影のために借りた⽥舎の農場へ向かう。彼らが撮影する映画のタイトルは「農場の娘たち」。この映画でドル箱を狙う――。6⼈の野⼼はむきだしだ。

そんな彼らを農場で待ち受けたのは、みすぼらしい⽼⼈のハワードだった。彼らを宿泊場所として提供した納屋へ案内する。⼀⽅、マキシーンは、⺟屋の窓ガラスからこちらを⾒つめるハワードの妻である⽼婆パールと⽬があってしまう……。そう、3組のカップルが踏み⼊れたのは、史上最⾼齢の殺⼈夫婦が棲む家だった――。

■主演は『サスペリア』のミア・ゴス

 ■主人公マキシーン:ミア・ゴス

「農場の娘」で主役を務める女性。テキサス出⾝のストリッパー兼⼥優で、リンダ・カーターに憧れている。(リンダ・カーターは、1979年当時、テレビドラマ「ワンダーウーマン」で主演を演じ、絶⼤な⼈気を博していた。)⾃分がスーパースターになれると信じている。主演は『サスペリア』でブレイクしたミア・ゴス。

 ■ウェイン:マーティン・ヘンダーソン

「農場の娘」の敏腕プロデューサー。マキシーンの「XFACTOR」=未知なる才能に惚れ込み、彼⼥のために奔⾛する。Netflix オリジナル「ヴァージンリバー」シリーズのマーティン・ヘンダーソンが担当。

 ■RJ:オーウェン・キャンベル

ジャン=リュック・ゴダールを研究している新鋭監督。70年代当時の⾃由奔放な時代の雰囲気とともに、作家主義的な⾊合いを⾃分の映画に盛り込みたがる。

 ■ロレイン:ジェナ・オルテガ

RJの彼⼥。録⾳スタッフとして撮影に参加し、今回の映画制作で⾃分の存在価値を試されることになる。『スクリーム』シリーズ最新作『SCREAM』で主演の1人を演じたジェナ・オルテガが務める。

 ■ボビー・リン:ブリタニー・スノウ、ジャクソン:スコット・メスカディ

ポリアモリスト(複数恋愛主義者)の俳優カップル。70年代に流⾏したフリーセックスや、ポルノ映画の撮影のことを熟知している。『ピッチ・パーフェクト』シリーズのブリタニー・スノウと、ミュージシャンとして人気を誇り、俳優としても活躍しているスコット・メスカディ(キッド・カディ)が演じる。

 ■殺人夫婦・パールとハワード

若者たちを執拗に残虐する老夫婦。1970年代、漂流者やホームレスを雇った農場で次々と殺戮した、実在する史上最高齢の死刑カップル、レイ&フェイ・コープランドがモデルになっているのでは?という説も。

■監督・脚本はタイ・ウェスト

 監督・脚本は『キャビン・フィーバー2』、『サクラメント 死の楽園』などを監督し、ホラー映画界のカリスマ イーライ・ロスとの協業も多いタイ・ウェスト。タイ・ウェストは、映画『X エックス』について「ホラー映画を愛する皆に気に入ってもらえるような、挑発的で新鮮なホラーが完成しました。」とコメントを寄せている。

 タイ・ウェストは70年代、80年代のホラー映画の手法を巧みに取り入れた映画『The House of the Devil』(日本未公開)をはじめ、長年ホラー映画を撮り続けてきた。『X エックス』には、そんなタイ・ウェストならではのホラーへの偏愛ぶりがうかがえる名作ホラー映画のオマージュが散りばめられている。

例えば、スタンリー・キューブリックの『シャイニング』を彷彿させる場面や、トビー・フーパーの『悪魔のいけにえ』と相通じる部分のあるストーリーラインなど、数々の名作へのリスペクトを感じられるポイントを探しながら鑑賞するのも楽しい。

■A24映画として初のシリーズ化も

 映画『X エックス』は、全米で公開されると、全米で公開されると、ホラー界の重鎮スティーヴン・キングや、『ベイビー・ドライバー』のエドガー・ライトが熱い支持を表明。アメリカのレビューサイト「Rotten Tomatoes」では96%フレッシュを達成し「今年最高評価のホラー映画」と評価され、有力映画サイトでも、「狂ったように面白い!」「恐怖のアトラクションのような映画」「血まみれでメチャクチャ楽しい映画」などの絶賛評で迎えられている。

また、映画『X エックス』の3部作シリーズ化も発表。パート2は若かりし頃のパールを描く前日譚となる予定で、A24映画としては初のシリーズ化作品となる。

【詳細】
映画『X エックス』
公開時期:2022年7月8日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本:タイ・ウェスト
出演:ミア・ゴス、ジェナ・オルテガ、ブリタニー・スノウ、スコット・メスカディ(キッド・カディ)、マーティン・ヘンダーソン、オーウェン・キャンベル、ステファン・ウレ
配給:ハピネットファントム・スタジオ
原題:X
R15+|2022 年|アメリカ映画|上映時間:105分

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