三菱UFJ銀、「手のひら静脈認証」廃止へ 利用はピークの3分の1に減少
2022年6月1日 18:14
三菱UFJ銀行は、店舗窓口ATMなどで使用されていた静脈を使った本人確認を廃止する方針であるという。手のひら静脈認証は、静脈のデータを登録した情報と照合して本人を確認する仕組み。三菱UFJ銀行では手のひら認証の利用者の場合、引き出し上限を1日1000万円に広げる優遇措置を取っていた。しかし、インターネットバンキングの普及で、利用者がピークの2007年に比べて3分の1程度に減少したという。事務作業や専用装置の維持が負担になってきていることから廃止の方針を決めたとしている(読売新聞)。 なお代替として使われるかは定かではないが、三菱UFJ銀行は指輪型の非接触型決済デバイスを手掛ける「エブリング」に対し、資金提供をおこなっていることが31日に発表された。エブリングはVisaのタッチ決済対応でキャッシュレスで買い物の支払いがおこなえるというもの。近距離無線通信(NFC)のチップを内蔵しており充電の必要がなく、防水機能も備えているとしている(Bloomberg)。