「No」の代わりに使いたい、否定や拒否の丁寧な英会話表現

2022年5月29日 07:46

 「No」と言えない日本人などと揶揄されることがあるが、英語話者でも状況によってははっきり「No」と言いにくいことはある。たとえ相手を否定しなければならない場面だからと言って、「No」としか言わなければ、きつい、また、冷たい印象を与えてしまいかねない。

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 特にカジュアルなシチュエーションにおいては、「No」よりも自然かつ適切な答え方をできるようにしておきたい。そこで今回は、「No」の代わりに使える表現をいくつか紹介しよう。

■I’m not sure about that

 「I’m not sure about that」は、相手に同意できない、また、否定しなければならない時に、それを丁寧に伝えるのに便利な表現である。また、「sure」に「確信している」という意味があるように、自信を持って答えられないことにも使える。「No」よりもマイルドで婉曲的な表現だ。

 たとえば、「Don’t you think he is the funniest comedian?」(彼はいちばん面白いコメディアンだと思わない?)に対して「I’m not sure about that」と言えば、「よくわからないけど…(そうは思わない)」といったニュアンスになる。

■I’ll pass

 招待やオファーを受けた時、それを断るのに「No」だけではきつすぎると感じることがある。そんな時に便利なのが「I’ll pass」だ。文字通り「パスする」という意味になる。

 なお、「I’ll pass」だけでもいいが、「Thanks」を付け加えることでより丁寧になる。「No」より丁寧な断り方として「No, thank you.」という定番の言い方があるが、実はこれもややそっけない。「I’ll pass. Thanks.」の方がマイルドに聞こえるだろう。

■Nope/Nah

 どちらも「No」のインフォーマルな言い方として日常的によく聞く表現だ。「Nope」より「Nah」の方がさらにカジュアルになる。フォーマルなシチュエーションにはふさわしくないが、友だちなど親しい間柄での気軽な会話によいだろう。

 -Did you read this book? (この本読んだ?)
 -Nope. Did you? (ううん、あなたは?)

 -Do you want to go get lunch? (昼ごはん買いに行く?)
 -Nah. I’m not really hungry.(いや、そんなにお腹空いてない)

■No way!

 ついでに、「No」よりも強い言い方として「No way!」も覚えておこう。完全なる拒絶や反対の意を表す時に用いられ、時に怒りを表現することもできる。ただ、「No」よりも強い否定となるため、ごくカジュアルな関係以外では避けた方が無難だろう。

 -I think you like him. Don’ you? (彼のこと好きなんでしょ?)
 -No way. We are just friends. (まさか!ただの友だちよ)(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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