モヤシも値上げ!食料インフレ時代 主婦達の節約術・スーパー利用術

2022年5月18日 07:41

 コロナとウクライナ情勢の影響でエネルギー価格と穀物価格の高騰が続いている。これに急激な円安も加わり輸入原価はさらに高騰し、既に企業の値上げ発表が相次いでいる。消費者物価指数は直近3月で前年同月比1.2%、食料のみでは3.4%、うち生鮮食品では11.6%と2桁の上昇だ。

 5月9日、クラウドソーシング事業を展開する株式会社mitorizが4月下旬にスーパー主力チェーン利用の女性649名を対象に実施した「食品の値上げに関する意識調査」の結果レポートを公表しているが、これによると、原材料価格上昇の影響で「食卓に欠かせない家計の味方『もやし』にまで、値上げの動きが広がっている」ようだ。

 「昨年の今頃と比較して食品の値上げを感じるか」と尋ねた結果では、82.2%の者が「値上げを感じる」と回答している。「値上げを感じるカテゴリー」は、「野菜・果物」が66.6%で最多、次いで「小麦粉・片栗粉・ミックス粉」43.6%、「パン・ベーカリー」43.5%と続いている。「1回の買い物金額」の変化を聞いた結果では、67.3%の者が「昨年よりも高くなった」と答えている。「節約と消費」に対する意識を尋ねると「昨年より節約意識が高まっている」と答えた者は40.8%、「昨年同様に節約意識が強い」33.6%よりも多くなっている。

 自由回答を見ると、「電気代等も上がるので引き続き節約する」(40代女性)などとエネルギー価格の上昇による電気代の高騰も食費節約の要因になっているようだ。「買い方の変化」を見ると、「サラダ油やマヨネーズはそんなに味の大差がないのでPBを買う」(40代女性)、「カテゴリーの中で最安値ならブランド等にはこだわらない」(50代女性)など低価格優先の購買行動に変わってきているようだ。「値上げを乗り切る工夫」については、「ポイント付与が多い店を選んでいる」(40代女性)、「クーポンを使ったり、割引やお得な日の時に買い物をする」(30代女性)、「なるべく安い品物で献立を考える」(50代女性)、「豆腐やもやしでかさ増しする」(50代女性)などといった回答が見られた。

 価格に敏感な消費者の一部はNBからPB商品を選ぶようになっている。レポートでは「今後は新たな付加価値を提供するPBの商品開発が進むことが予想され、『メーカー・小売チェーンの売り方』や『消費者の買い方』の変化にも注目していきたい」としている。(編集担当:久保田雄城)

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