札幌サンデパートビル跡地再開発、高層複合施設の名称が「モユク」に

2022年5月12日 11:08

 札幌市のサンデパートビル跡地(中央区南2西3)再開発で、地元の南2西3南西地区市街地再開発組合が建設している高層複合施設の名称が「moyuk SAPPORO(モユク・サッポロ)」に決まった。低層階に水族館と商業施設、上層階に分譲マンションが入り、2022年度中の完成を目指している。開業は2023年春以降の予定。

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 モユクはアイヌ語でタヌキ。施設が狸小路商店街に位置し、商店街のシンボルがタヌキであることから命名した。同時に、施設名の頭文字である「m」と「s」をモチーフとした波型にタヌキの顔などを加えたロゴマークも決定した。

 施設は地下2階、地上28階建て延べ約4万4,000平方メートル。このうち、下層階の約2万平方メートルが4~6階の水族館を含む商業施設となり、物販や飲食店の入居が予定されている。上層階の約2万平方メートルは全133戸の分譲マンションになる。分譲マンションは既に販売に入っている。ほかに公共駐輪場、業務施設も入る。

 複合施設の建設場所は、札幌駅前通と狸小路商店街が交差する一角。JR札幌駅と地下街で接続されていることに加え、路面電車の停留所が設置され、札幌市の中心部として利便性が向上している。このため、中心市街地ににぎわいを創出する施設を建設しようと、2013年度に施設整備が都市計画決定され、2015年度に再開発組合が設立認可を受けていた。

 サンデパートは1962年創業の寄合百貨店。エスカレーターを設置した北海道初の百貨店として一時代を築き、百貨店の閉店後はテナントビルとしてYESそうご電器やドン・キホーテ札幌店が入居していた。2018年度から取り壊し工事に入り、2019年度から高層複合施設の建設に着手している。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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