日産、新型「フェアレディZ」でスーパー耐久富士24時間レースにテスト参戦へ

2022年5月2日 11:32

 日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は4月28日、新型「Nissan Z」(日本名: フェアレディZ)をベースにしたレースカーにより、6月4日、5日に富士スピードウェイで開催される「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」(スーパー耐久24時間レース)に参戦すると発表した。

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■参戦車両の概要

 参戦するNissan Zは、プリズムホワイトとスーパーブラックの2トーンカラー。参戦データは、今後のさまざまなカテゴリーに対応したレース車両の開発と、NISMOなどから発売されるであろうパーツなどに活かされる。現在の日産車両がレースに参戦する上での主力はGT-Rとなっており、GT3車両も存在するため、Nissan Zがそれに追従する可能性もある。

 市販車と異なって見えるのは、主にボンネットのエアインレット、ラジエーター、サスペンション高、リヤウイングなどである。インテリアやその他の部分はレースのレギュレーションに合わせて変更されているはずだ。

■参戦概要

 今回レースに参戦するのは2台。2台とも、主催のスーパー耐久機構(STO)が認めた開発車両が参戦するクラスの、ST-Qクラスに参戦する。

 1台目は、スーパーGTでもおなじみのNISMOから、カーNo.230番、監督は吉田昌信。ドライバーは平手晃平、松田次生、ロニー クインタレッリ、星野一樹、佐々木大樹の5名。日産を代表する5名が参戦する。

 2台目は、「フェアレディZ」での同シリーズ(ST-3クラス)への参戦経験が豊富なMax Racing。カーNo.244番、監督はドライバーでもある田中哲也。その他のドライバーは、田中徹、三宅淳詞、高星明誠、安田裕信。こちらは新進気鋭のドライバーとベテランの混合チームだ。

 今回の参戦はテスト参戦となる。24時間継続して走らせることが普通はないため、想定外のトラブルも出るかもしれないが、それも含めて今後の開発に活かされるデータが収集されるだろう。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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