副業で消耗しないためには? 副業とダブルワークの違い
2022年5月2日 07:18
副業に挑戦してみたが、消耗しただけで続かなかったという人もいるだろう。本記事では、副業で消耗しないためのアイデアと副業の選び方について紹介する。
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■あなたの副業、実はダブルワークかもしれない
副業は、複業や兼業とも表現される。本業に加えて別の仕事をすることを指すのだが、ダブルワークも意味が似ており混同されやすい。ダブルワークとは、つまり仕事の”掛け持ち”である。
副業に関連するこれらの用語は、一見すると言葉だけの違いに思えるかもしれない。しかしながら、実際には微妙な違いがあり、その誤解が副業で消耗してしまう一因だ。副業とダブルワークの違いについては、本業で正社員雇用されているかとする見解もある。だが、これは正確ではない。個人事業主は雇用されておらず、雇用契約以外にも働き方のスタイルは様々だからだ。
ダブルワークではなく”健全な”副業に当たるのは、本業で生計を立てるのに十分な収入を得ている場合だ。経済的基盤となる収入を本業で得ており、さらにプラスアルファの収入を目的に副業をするのである。一方で、本業の収入では生活できず、補助収入を得るための仕事の掛け持ちはダブルワークだ。フルタイム勤務に加えて仕事をしないと生活できない場合、副業ではなく本業を先に見つめ直すべきである。
ダブルワークの状態では短期的な収入の補填のために時間を奪われ、体力的にも精神的にも消耗してしまうだろう。これでは、副業によるQOLの向上など望めない。
■副業選びはキャリアに繋がるかをポイントに考えるべき
副業で消耗しているなら、副業選びを誤っている可能性もある。副業には単に収入を増やせるだけでなく、生活を豊かにするための新鮮な刺激を得る機会にもなるメリットがあるからだ。
しかし、もしあなたが義務感に駆られて副業しているなら、そのメリットを感じるだけの心の余裕は得られないだろう。自らの好奇心や興味を動機とした副業でなければ、楽しんで仕事ができないからだ。義務感だけの副業では、心が消耗してしまうのも当然である。
本業の収入や仕事内容に不満があるなら、キャリアに繋がる副業を選ぶべきだ。一過性で消費されるだけで、スキルを身に付けられず、ノウハウも残らない副業は避けなければならない。例えば、資格を活かせる仕事やプログラミングなど、副業から転職へ繋げられるようなキャリアデザインが可能な副業がおすすめである。逆に、時間を切り売りするだけの副業は消耗しやすいのでおすすめできない。
また、本業のスキルを活用した副業を検討している人もいるだろう。だが、このケースでは競業避止義務に反したり、利益相反となる場合もある点に注意が必要だ。本業の雇用契約書を今一度見直し、選んだ副業が競業避止義務違反に当たらないかを事前に確認してトラブルを避けなければならない。
副業で消耗しないためには、まず本業を充実させるのが優先である。だがそれが難しいなら、キャリアに繋がる副業を選ぶのがおすすめだ。(記事:西島武・記事一覧を見る)