展覧会「型染~日本の美」文化学園服飾博物館で、小紋や型友禅など“型染”の着物・衣服が集結

2022年4月18日 16:38

 展覧会「型染~日本の美」が、東京の文化学園服飾博物館にて2022年6月15日(水)から8月4日(木)まで開催される。

■型を使った染織技法「型染」に着目した展覧会

 「型染~日本の美」では、日本の染織文化の中で古くから行われてきた“型染(かたぞめ)”に着目。型染は、紙や木の型を使って布に文様を施す技法だ。モチーフとなるものの形を巧みにとらえて単純化・デフォルメした図案を型に落とし込み、文様を生み出していく。

型を使うからこそ生まれる、整然とした柄の配置やモチーフの反復といった特有の表現には、日本人の文様に対する独特の美意識が見て取れる。モチーフがデフォルメされている分、かえって本質的な表現になっている点も印象的だ。

■小紋や板締、型友禅など多彩な型染

 会場には、小紋、板締、型友禅など、様々な型染の服飾が集結する。藍一色の精緻な型染から、華やかな多色使いの型染までを時代ごとに分類して紹介する。

■江戸時代から現代まで、時代ごとに型染を紹介

 型染の衣服は、江戸時代中期頃まで主に武家に用いられていたが、その後町人にも広まり、江戸時代後期には中形で文様を施した浴衣が庶民に広く用いられた。量産に向く型染は日常着を染める際に多用され、幅広く愛用されるようになる。

 明治時代に入ると、型染の技術向上によって、より精緻なものへと進化を遂げる。複数の型を組み合わせて複雑な文様を染めたり、刺繍と組み合わせて仕上げたりと、多様な表現が可能になった。

 その後、大正・昭和初期には化学染料を用いた型友禅による「捺染」が登場。以前は華やかな友禅染めの着物を着用できるのは富裕層のみだったが、「捺染」により大量生産可能となったことで、より幅広い層の着用が可能となった。

 また、現代においては戦前と比較すると手工業としての型染は減少しているものの、工芸作品として新たな展開を見せている。伝統技術と創造力を融合させ、オリジナリティを反映した、型染作家による作品が生み出されている。

【詳細】
展覧会「型染~日本の美」
会期:2022年6月15日(水)~8月4日(木)
会場:文化学園服飾博物館
住所:東京都渋谷区代々木3-22-7 新宿文化クイントビル 1階
開館時間:10:00~16:30 ※6月17日(金)、7月8日(金)は19:00まで開館、入館は閉館の30分前まで
休館日:日曜、祝日、6月23日(木)
入館料:一般 500円、大高生 300円、小中生 200円 ※障がい者とその付添者1名は無料
※混雑時は入館待ちとなる場合あり。
※状況により予定が変更される場合あり。最新の情報はホームページにて告知。

【問い合わせ先】
文化学園服飾博物館
TEL:03-3299-2387

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