【株式市場特集】新たな有力テーマに「メタバース」が急浮上、テンバガーが出るか注目

2022年4月6日 08:47

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

■「メタバース」の市場規模は7833億ドル(約90兆円)へ

 インターネット上の3次元仮想空間「メタバース」が市場のテーマとして急浮上している。コンピュータやコンピュータネットワークの中に構築された、現実世界とは異なる3次元の仮想空間やそのサービスをいうが、その市場規模は米総合情報サービス大手ブルームバーグL.P.の試算によれば、ソーシャルメディアやライブなどの周辺業界も含め2024年には7833億ドル(約90兆円)に膨らむという。

 マイクロソフトが今年1月に大手ゲーム会社「アクティビジョン・ブリザード」を約8兆円で買収すると発表。メタバース運用に必要なゲーム技術、クラウド管理技術を獲得する動きと見られており、M&Aの対象になるような銘柄を探せとのムードが高まっている。

 4日の東証プライム市場では、ブイキューブ<3681>(東証プライム)が10.00%上昇。同社が米国NFTメタバースのスタートアップ企業Anifieへの出資と日本国内でのサービス展開を開始することが見直されている。また、グロース市場ではシャノン<3976>(東証グロース)が6.56%上昇。同社が「第31回 Japan IT Week 春」出展に合わせて、メタバース型イベントサービス「ZIKU」上でもイベントを同時開催することが材料視される等「メタバース」に関連するニュースに市場はポジティブに反応している。

 また、グリー<3632>(東証プライム)が連日高値、ホットリンク<3680>(東証グロース)が5連騰する等、四季報春号で「メタバース」に関する記述のある銘柄に底上げ機運が高まっており、物色の裾野が広がりつつある。「メタバース」は為替変動や資源価格の動向等の影響を受けにくいテーマでもあり、これに関連する銘柄からテンバガー(株価が10倍以上に跳ね上がる銘柄)が出るか注目すべきだろう。(信濃川)

【主な「メタバース」関連銘柄】

 フィールズ<2767>(東証プライム)、シーズメン<3083>(東証スタンダード)、グリー<3632>(東証プライム)、ホットリンク<3680>(東証グロース)、ディー・エル・イー<3686>(東証スタンダード)、CRI・ミドルウェア<3698>(東証グロース)、カヤック<3904>(東証グロース)、シャノン<3976>(東証グロース)、エーアイ<4388>(東証グロース)、サイバーエージェント<4751>(東証プライム)、エスユーエス<6554>(東証グロース)、ポート<7047>(東証グロース)、バンダイナムコホールディングス<7832>(東証プライム)、凸版印刷<7911>(東証プライム)、任天堂<7974>(東証プライム)、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>(東証プライム)、カプコン<9697>(東証プライム)、コナミホールディングス<9766>(東証プライム)。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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