【株式市場特集】割り負け半導体関連株の「3グループ」をフォーカス

2022年3月29日 08:27

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

 割り負け半導体関連株には、3グループがある。第1グループは、新光電工と同様に今年1月以降に昨年来高値を更新し高値調整中の銘柄、第2グループが昨年9月以降の秋に昨年来高値を更新し、これからこの高値期日が到来する銘柄、第3グループが、この2月~3月の足元で昨年来安値を更新した銘柄である。いずれも低PER、高配当利回りで、なかにはPBRが1倍台を下回る銘柄も混在しており、順張り、逆張り、待ち伏せ買いなど多種多様な投資スタンスを可能にしてくれそうである。

■業績上方修正・増配の高値銘柄は順張り高値期日到来銘柄は期日向かい

 新光電工に並ぶ第1グループ株は、同様に今期業績を上方修正し増配、自己株式取得、積極的な設備投資などでも共通している。コード番号順に列記すると関東電化工業<4047>(東1)、住友ベークライト<4203>(東1)、上村工業<4966>(東2)、コンバム<6265>(JQS)、オルガノ<6368>(東1)、日本ピラー工業<6490>(東1)、日本電子材料<6855>(東1)、アバールデータ<6918>(JQS)、山一電機<6941>(東1)、ニコン<7731>(東1)、凸版印刷<7911>(東1)、大日本印刷<7912>(東1)などとなり、順張り対象に浮上する。このうちオルガノは、前週末25日に新光電工と同様に昨年来高値を更新し上場来高値をつけたが、PERは14.2倍と東証1部平均を下回っている。

 第2グループの高値期日銘柄では、昨年10月20日に昨年来高値2938円をつけたキヤノン<7751>(東1)が、この高値期日5カ月目を過ぎた前週末25日に一時2939円まで買われて昨年来高値を1円更新し、高値期日向かいに期待を高めた。同様に高値期日到来銘柄は、これもコード番号順に列記すると東京エレクトロン デバイス<2760>(東1)、シンデン・ハイテックス<3131>(JQS)、Mipox<5381>(JQS)、野村マイクロ・サイエンス<6254>(東1)、タカトリ<6338>(東2)、トレックス・セミコンダクター<6616>(東1)、ルネサスエレクトロニクス<6723>(東1)、フェローテックホールディングス<6890>(JQS)、日本システムウエア<9739>(東1)などとなる。半導体商社株の多くも、この一角に位置する。

■昨年来安値圏の関連株も業績上方修正・増配など逆張り妙味示唆

 第3グループの足元で昨年来安値まで下げ売られ過ぎを示唆している半導体関連株は、以下の通りとなる。日本高純度化学<4973>(東1)、東洋炭素<5310>(東1)、タツタ電線<5809>(東1)、タツモ<6266>(東1)、日本エアーテック<6291>(東1)、CKD<6407>(東1)、三相電機<6518>(JQS)、三社電機製作所<6882>(東2)、エー・アンド・デイ<7745>(東1)などである。調整相場が長引いているのは、業績の下方修正などのイレギュラーな材料によるものではなく、業績予想が市場コンセンサスを下回ってものなどによるもので、CKDのように今期業績を2回も上方修正し配当も増配した銘柄なども含まれている。逆張りチャンスとなりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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