使役動詞「make・have・get・let」はどう違う? コアで覚える英語 (30)
2022年3月28日 06:23
前回解説した「let」は使役動詞の1つである。その他に使役動詞として用いられる単語は「make・have・get」の3つがあるが、これらを上手く使い分けられているだろうか。それぞれの単語のコアイメージは既に解説したが、今回はそれぞれの使役動詞の使い方を各単語のコアイメージから解説していこう。
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■makeのコア
makeのコアは「(材料に手を加えて)何かを作る」である。このコアから「相手(という材料・対象)に(手を加えて)強制的にさせる」というニュアンスになる。
■makeの例文: I’ll make Emily pick you up.
「エミリーに迎えに行かせるわ」という例文だが、この場合エミリーに命令して(たとえ望まなくても)強制的に迎えに行かせるというニュアンスになる。
■haveのコア
haveのコアは「所有・経験空間に何かを持つ」である。
■haveの例文: I’ll have Emily pick you up.
haveはそのコアから「ある状況を持っている・支配下にある」という意味になる。つまり相手に頼みごとをできる状況を持っているということになる。自分でできないことを頼む場合や業務上の依頼などにはhaveを用いる。
■getのコア
getのコアは「ある状態を得る」である。
■getの例文: I’ll get Emily to pick you up.
getを用いる場合、そのコアから「エミリーを説得して迎えに行ってもらうようにする」というニュアンスになる。例文の場合「他に誰もいないから何とかしてエミリーに頼む」という状況が想定される。
■letのコア
コアは「相手の意志・意向を尊重し、ことが自然に流れるままにさせる」である。
■letの例文: I’ll let Emily pick you up.
letのコアから「是非迎えに行きたいと思っている(言っている)エミリーに迎えに行かせる」というニュアンスになる。
一般的に日常会話で相手に頼みごとをする場合はhave、getが主に用いることになるだろう。状況に応じて使い分けができるようになろう。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る)