名古屋・錦の市街地再開発、分譲マンション「プラウドタワー名古屋錦」が竣工
2022年3月15日 17:32
名古屋市中区で野村不動産などが進めている錦2丁目地区の複合再開発事業において、中心施設となる「プラウドタワー名古屋錦」が完成した。総戸数360戸の分譲マンションで、下層階には店舗など商業施設と賃貸マンションが入居するほか、別棟に食品スーパーの「タチヤ」が出店を予定している。
【こちらも】名古屋の丸栄百貨店跡、新商業施設「マルエイ ガレリア」が3月開業へ
複合再開発事業はタウン名称「オリマチ」で、錦2丁目地区約5,000平方メートルの街区をA、Bの2地区に分けて開発が進んでいる。A地区には地下1階、地上30階建て延べ約4万5,000平方メートル、高さ111メートルのA棟、B地区には地上5階建て延べ約5,000平方メートルのB棟が整備されている。
A棟は下層の1、2階に物販店、飲食店、クリニックなど、3、4階に全42戸の高齢者向け賃貸マンション「アトラスリベルタ名古屋錦」、中高層の5~30階に分譲マンションのプラウドタワー名古屋錦が入る。B棟は1階にタチヤ、2階以上が136台収容の駐車場となる。住民の交流施設やエリアマネジメント活動拠点なども設ける。
このうち、プラウドタワー名古屋錦は野村不動産など再開発組合参加の4組合員が取得し、2020年から分譲を開始している。アトラスリベルタ名古屋錦は、旭化成不動産レジデンスが取得して賃貸募集に入っている。
現地はJR名古屋駅から東へ約1.5キロ。名古屋市が市の2核と位置づける名駅エリアと栄エリアの中間の伏見エリアにある。かつては日本3大問屋街に数えられ、大いに栄えたが、産業・流通構造の変化などから、現在は空きビルが増えるなど街の空洞化が進んでいる。
このため、地元の住民や企業がまちづくり構想を策定し、その実現を目指したリーディングプロジェクトとして複合再開発事業が進められている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)