NY為替:リスク回避の円買い縮小、プーチン大統領は西側諸国と追加交渉の意向
2022年2月16日 06:48
*06:48JST NY為替:リスク回避の円買い縮小、プーチン大統領は西側諸国と追加交渉の意向
15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、115円57銭から115円87銭まで上昇し、115円63銭で引けた。ロシアが一部部隊の基地帰還を発表したほか、プーチン大統領が西側諸国との追加交渉する意向を示したため、ウクライナ侵攻への警戒感を受けたリスク回避の円買いは後退した。また、1月米生産者物価指数(PPI)が予想を上回る伸びとなったため、連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な引き締めを意識したドル買いも観測された。
ユーロ・ドルは1.1320ドルまで下落後、1.1368ドルまで上昇し、1.1358ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)メンバーのビルロワ・ドガロー仏中銀総裁は、資産購入を第3四半期に終了することは可能であると指摘した。ただ、ECBの政策修正はあくまでも正常化であり、引き締めではないと強調。利上げのタイミングなどの憶測は時期尚早との考えを示したため、ユーロが伸び悩んだ。ユーロ・円は131円01銭から131円54銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3553ドルから1.3487ドルまで下落。ドル・スイスは0.9227フランまで下落後、0.9274フランまで上昇した。《MK》