2021年に出荷台数大きく伸ばしたChromebook、第4四半期は大幅に減少

2022年2月4日 07:26

headless 曰く、 COVID-19 パンデミックによるリモート学習・勤務の需要で出荷台数を伸ばしていた Chromebook やタブレットだが、IDC の推計によると 2021 年の 1 年間では増加したものの、四半期単位では 2 四半期連続で大幅に減少している(プレスリリース)。

2021 年のタブレット出荷台数は 3.2 % 増 (530 万台増) の 1 億 6,880 万台、Chromebook 出荷台数は 13.5 % 増 (440 万台増) の 3,700 万台。これに対し、2021 年第 4 四半期はタブレットが 11.9 % 減 (620 万台減) の 4,600 万台、Chromebook が 63.6 % 減 (830 万台減) の 480 万台となっている。なお、パンデミックが始まってから初の減少となった 2021 年第 3 四半期はタブレットが 9.4 % 減の 4,230 万台、Chromebook が 29.8 % 減の 650 万台だった。

IDC によればタブレットは多くの地域で需要のピークを過ぎて減速を始めているが、ユーザーのリモート学習・勤務やメディア消費を重視する傾向は続き、近い将来の範囲ではパンデミック以前のレベルを維持するという。Chromebook は主要市場の欧米でユーザーにほぼ行き渡って出荷台数が減速したが、新興市場での需要は引き続き成長しているそうだ。コンポーネントの供給不足にあたってメーカーがより高値で売れる Windows マシンを優先したことも Chromebook 減少の一因になったとのこと。

2021 年のタブレット出荷台数シェアをベンダー別にみると、Apple が年間で 34.2 %、第 4 四半期で 38.0 % と圧倒的に多く、その半分前後のシェア (年間 18.3 %・第 4 四半期 15.9 %) で Samsung が続く。3 位以下は年間・第 4 四半期ともに Lenovo・Amazon.com・Huawei の順となっており、トップ 5 が年間で 78.2 %、第 4 四半期で 77.3 % を占める。

一方、2021 年のベンダー別 Chromebook 出荷台数ランキングは HP・Lenovo・Acer・Dell・Samsung の順だが、第 4 四半期は Acer・Dell・Lenovo・Samsung・HP と大きく順位が変動している。四半期単位の ChromeBook 出荷台数はトップ 5 でも各社 100 万台前後であり、順位が変動しやすいようだ。

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