下落が続く日経平均、投資初心者が気を付けたい3つのポイント
2022年1月30日 15:39
実質1月最終週である24日から28日まで、日経平均株価は下落を続けた。27日には26,044円52銭まで下げ、ついに昨年来安値を更新した。この数字を見て、自分の資産をどうしたら良いのか立ち止まる人も少なくないだろう。こうした下落局面で、特に投資初心者が気を付けたい3つのポイント(アクション)について紹介したい。
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まず「株価が下がったからと言ってすぐに売らない」という点。特に投資を始めたばかりの頃は株価に一喜一憂しがちだが、気になるくらいなら株価を見ない方が良いかもしれない。それくらい「株価の下落ですぐ手放す」ことはメリットに欠ける行為であると言える。
株価に翻弄されて気持ちが揺らぐ場合は、そもそも保有銘柄を買った理由は何だったか思い出してみよう。配当金や株主優待が魅力的で購入した銘柄であれば、株価の変動を理由に売却するのはつじつまが合わない。仮に、短期間での値上がりを期待して購入した銘柄だったとしても、たった数日の下落局面で売却すると、かえって損をするだろう。いずれにしても株価は上昇と下落を繰り返すものであるため、直近のデータのみで売却するのは避けた方が良い。
次に「株安の時にまとめて沢山買おうとしない」という点が挙げられる。これから株を購入しようと思っている投資家にとっては、株安の方がチャンスだと感じるだろう。繰り返しになるが、株価は変動し続けているものであり、いつが「買い時」か「売り時」か見極めるのは投資初心者では特に判断に困るだろう。いわゆる底値と呼ばれる、もうこれ以上株価が下がらないだろうと言われる価格についても容易に判断できない。
ではどうすれば良いかと言うと、たとえば100万円の自己資金のすべてを使って1つの銘柄を購入するのではなく、複数銘柄に資金を分けるなど「分散投資」は鉄則として心がけたい。資金を分ける、銘柄(投資先)を分けるということで、リスクの分散がされるため底値の見極めが厳しい投資初心者でも、比較的安全に株を購入できるだろう。
最後に「長期的な目線で考える」点は是非覚えてもらいたいポイントである。株価は日々変動し、日本経済だけでなく世界経済もその変動の要因となり得る。株価変動について前もって予想できるイベント(オリンピック開催など)もあれば、新型コロナウイルス感染症のような誰も予期できない世界的な出来事もある。
その中でも、個人投資家はなるべく長期的な目線を持ち続け、目先の上昇・下落に翻弄されず淡々と継続する方が将来的にはメリットが大きいだろう。投資経験を積み重ねる中で自分なりの投資理論が構築された際には、株価の見極めや短期売買で利益を出すのも良いだろう。まだ投資を始めたばかりの頃は、分散投資や長期投資を意識しながら安全に進めることをお勧めしたい。(記事:大野 翠・記事一覧を見る)