重松清の小説『とんび』初の映画化、阿部寛×北村匠海×瀬々敬久監督で親子の絆を描く
2022年1月27日 10:27
重松清のベストセラー小説「とんび」が初の映画化。阿部寛×北村匠海の共演で、映画『とんび』として2022年4月8日(金)に全国公開される。
■親子の絆を描いた名作「とんび」
重松清による小説『とんび』は、一組の親子の絆を描いた感動ストーリー。妻を先立たれた後、不器用だけれど深い愛で息子を育てた父と、一歩一歩まっすぐな大人へと成長していく息子の、不滅の絆を描いた小説は、累計60万部を超えるヒットを記録。過去には2度のTVドラマ化も果たした『とんび』だが、今回オリジナルストーリーを加えた新たな物語として待望の映画化を実現する。
■阿部寛×北村匠海が親子役に
物語の核となる“とんびと鷹”親子を演じるのは、本作で初共演となる阿部寛×北村匠海の豪華タッグ。
主人公・ヤス/市川安男(阿部寛)...親の愛を知らないまま父となりながら、男手ひとつで息子を愛し続ける主人公。破天荒ながら周囲に愛されている。演じるのは、『護られなかった者たちへ』『HOKUSAI』などに出演する阿部寛。
息子・アキラ/市川旭(北村匠海)...ヤスのもとで真っ直ぐに育つ息子。2021年に『東京リベンジャーズ』『明け方の若者たち』など主演作が立て続けに公開された北村匠海が務める。
■その他の登場人物&キャスト
たえ子(薬師丸ひろ子)...ヤスの姉貴分でアキラを我が子のように可愛いがる、小料理屋「夕なぎ」の女将。
由美(杏)...出版社に勤める編集者でアキラの婚約者。
照雲(安田顕)...ヤスの幼なじみで薬師院の跡取り息子。
幸恵(大島優子)...照雲の妻。
美佐子(麻生久美子)...ヤスの妻でアキラの母。
海雲(麿赤兒)...薬師院住職で照雲の父。
その他、濱田岳、宇梶剛士、田中哲司、豊原功補、嶋田久作、村上 淳、尾美としのり、吉岡睦雄、宇野祥平、木竜麻生が出演する。
■監督に瀬々敬久
監督を務めるのは、『64(ロクヨン)』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』『糸』など多くのヒット作を手掛けてきた瀬々敬久。主演に阿部寛を選んだ理由には、「明るさと、優しさ、パワフルな男らしさを兼ね備え、昭和の香りを知っている阿部さんとならば、活気に満ち溢れた作品に出来る」と、厚い信頼を寄せたコメントを残している。
■主題歌はゆずの新曲「風信子(ヒヤシンス)」
主題歌は、ゆずが書き下ろした新曲「風信子(ヒヤシンス)」。“出来ることなら あなたに返したい「ありがとう」” のフレーズが、『とんび』で描かれる親子の絆や家族の愛をより感動的に彩る。
■映画『とんび』あらすじ
昭和37 年、瀬戸内海に面した備後市。運送業者で働くヤスは、今日も元気にオート三輪を暴走させていた。愛妻・美佐子の妊娠に嬉しさを隠せず、姉貴分のたえ子や幼馴染の照雲に茶化される日々。幼い頃に両親と離別したヤスにとって家庭を築けるということはこの上ない幸せだった。遂に息子・アキラが誕生し「とんびが鷹を生んだ」と皆口々に騒ぎ立てた。しかしようやく手に入れた幸せは、妻の事故死で無残にも打ち砕かれてしまう。こうして、父子二人きりの生活が始まる。母の死を理解できないアキラに、自分を責めるヤス。和尚の海雲は、アキラに皆が母親代わりなってやると説き、雪が降っても黙って呑み込む広い海のようにアキラに悲しみを降り積もらすな 「お前は海になれ」と、ヤスに叱咤激 励するのであった。親の愛を知らずして父になったヤスは、仲間達に助けられながら、我が子の幸せだけを願い、不器用にも愛し育て続けた。そんなある日、誰も語ろうとしない母の死の真相を知りたがるアキラに、ヤスは大きな嘘をついた ── 。
■詳細
映画『 とんび 』
公開日:2022年4月8日(金)
監督:瀬々敬久
脚本:港岳彦
出演:阿部寛、北村匠海、杏、安田顕、大島優子、濱田岳、宇梶剛士、尾美としのり、吉岡睦雄、宇野祥平、木竜麻生、田中哲司、豊原功補、嶋田久作、村上淳、麿赤兒、麻生久美子、薬師丸ひろ子
原作:重松清「とんび」(角川文庫刊)