注目銘柄ダイジェスト(前場):GenkyDrugS、アルー、日置電など
2022年1月26日 12:02
*12:02JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):GenkyDrugS、アルー、日置電など
日置電<6866>:6490円(-620円)
大幅続落。前日に21年12月期の決算を発表、営業利益は57.5億円で前期比2.3倍となり、1月14日の上方修正水準で着地した。一方、22年12月期は61.8億円で同7.5%増と増益率は縮小の見通しとしている。EV関連分野の成長に伴う高成長継続期待があった中、成長鈍化見通しをネガティブに捉える動きが優勢。また、年間配当金は記念配30円一巡によって140円を計画、前期比25円の減配を計画。
KIMOTO<7908>:216円(-16円)
大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は6.5億円で前年同期比7.7倍となり、通期予想9億円、前期比2.2倍は据え置いている。累計大幅増益決算となっているが、10-12月期は3.1億円で同34.3%減と大幅減益に転じており、通期計画に対する進捗率も72.7%にとどまっている。前年同期が高水準だった反動も強まる形だが、業績上振れ期待などはやや低下の方向となっている。
GenkyDrugS<9267>:3685円(-455円)
大幅続落。前日に上半期決算を発表、営業利益は29.2億円で前年同期比9.6%減益となり、従来予想の31億円を下振れる着地に。第1四半期の営業増益から減益に転じる形へ。通期予想65億円は据え置いているものの、上振れ期待は後退する格好のようだ。ディスカウント戦略の進行による粗利益率の低下、新入社員の積極採用や大型店テコ入れなど販管費も増加。また、1月の既存店減収率拡大などもネガティブ視。
日本電産<6594>:10130円(-415円)
大幅続落。一時20年10月以来の1万円大台割れとなっている。米FOMC結果発表を控えて引き続きグロース株の神経質な動きが続いている中、本日第3四半期決算発表を控えており、発表後の出尽くし感などを警戒する動きにもなっているもよう。クレディ・スイス証券では10-12月期営業利益を533億円と予想、7-9月期456億円からは2ケタ成長を予想。通期予想は1951億円で会社計画1900億円を上回るとみている。
ディスコ<6146>:31950円(+700円)
反発。前日に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は233億円で前年同期比74.9%増となり、市場予想をやや上回る着地になっている。また、受注高は800億円で前年同期比67%増、前四半期比13%増となり、ピークアウトリスクなども意識されていた中、一段の拡大をポジティブ視する動きが優勢に。第4四半期の為替前提を105円としながらも、通期予想は833億円で前期比56.9%増とし、コンセンサス水準を上回っている。
エクサウィザーズ<4259>:741円(+13円)
続伸。一部メディアが「エクサウィザーズ子会社のVision Wizは4月、保育園など学童施設に設置したAIカメラで子供を撮影し、保護者に自動配信するサービスを始める」と報じ、買い材料視されている。報道によると「表情や動作を基に1日あたり最大で数十万枚を自動撮影し、仕分けも担う。施設側の負担を減らしつつ、保護者の需要に応える」という。
アルー<7043>:787円(+64円)
大幅に反発。21年12月期の営業損益を従来予想の2.30億円の黒字から2.78億円の黒字(前期実績2.18億円の赤字)に上方修正している。教室型研修の回復に加え、グローバル人材育成の大型案件が順調に推移しているため。研修のオンライン化で売上原価、テレワークの推進で販管費がそれぞれ減少したことも利益拡大の要因。このところ株価が低位で推移しており、値頃感があることも買いにつながっているようだ。
KG情報<2408>:350円(+10円)
大幅に続伸。22年12月期の営業損益予想を前期比368.8%増の1.55億円の黒字と発表している。家づくり相談・紹介サービスで新規エリアへの出店や既存店舗の集客力を強化する。求人関連情報では広告料収入の強化などに注力する。同時に発表した21年12月期の営業損益は0.33億円の黒字(前期実績は3.67億円の赤字)で着地した。家づくり相談・紹介サービスの店舗数が増加し、利益押し上げに貢献した。《ST》