どう使い分ける? 時間を示す前置詞「in」、「on」、「at」
2022年1月9日 07:24
「in」、「on」、「at」と言えば英語で時間と場所を示す前置詞だが、どのケースでどれを使えばよいか迷うことはないだろうか。たとえば、「クリスマスに」と言う場合、「at Christmas」とも「on Christmas Day」とも言う。また、乗り物について、タクシーなら「in a taxi」だが、バスとなると「on a bus」と用いる前置詞が変わる。
【こちらも】時を表す英語の副詞 (2)「yet」と「still」のニュアンスの違い
そこで、どのように使い分ければよいか基本的な考え方を紹介しよう。場所については次回述べるとして、今回は時間を示す場合の「in」、「on」、「at」についてだ。
■広範囲の時を表す「in」
「in」、「on」、「at」で時間を示す時、基本的にはこの順でより具体性を増すと考えるとよいだろう。「in」が一般的な時、「at」は詳細な日時などを示し、「on」はその中間の一般性を示す場合に用いる。例外はあるが、この考え方を基本にすれば、混同することは少なくなるだろう。
例を挙げて説明しよう。まず、一般的で広範な時を示す「in」だが、たとえば「将来」や「過去」などと、ざっくりとした時間の範囲を述べる例がわかりやすい。「in the future」や「in the past」がまさにそうだ。季節も広範囲の時期を示すため、「in summer」や「in winter」のように「in」を用いる。
もう少し限定して「年」や「月」を示す場合も、同様に「in」となる。「in 2022」や「in January」という具合だ。また、1日のある時間帯を示したい場合も、「in the morning」や「in the evening」のようになる。
■「in」より具体性がアップする「on」
「on」は、「in」よりも具体性がアップする。年や月の場合は「in」だが、日付を示す場合、たとえば「on the 10th of January」などとなる。日付ではなくても、「on her birthday」のように特定の日を示す時は同様に「on」だ。
休日を示す時も「on」を使う。「on New Year’s Day」や「on Christmas Day」がその例だ。「on Christmas」とは言わないことに注意しよう。
月は「in」だったが、曜日には「on Sunday」や「on Monday」のように「on」を使う。「月曜日の朝」と言う時も、「on Monday morning」となることに注意したい。
■具体的な時を示す「at」
「at」を使う時は、具体的な時間を示す場合と覚えておくとよいだろう。たとえば、「10時に」と時刻を示す場合は「at 10am」、「昼休みに」と言う時も「at lunchtime」となる。
「at sunrise」や「at sunset」となるのも、日の出、日の入りは特定の時刻を示すからだと覚えておくとわかりやすい。また、時刻を示さない「at the moment」も、まさに「この瞬間に」と時点を特定しているため「at」となるわけだ。
先に休日は「on」を使うと書いたが、休日でも「Day」が付かない場合は「at」となる。「on Christmas Day」だったのが、「Day」を使わない場合は「at Christmas」と言う。同様に、イースター(復活祭)の場合は「at Easter」だが、「イースターの日曜に」と具体性が増す場合は、「on Easter Sunday」となることを覚えておこう。
例外として覚えておきたいのが、「夜に」と言う時の「at night」だ。時間の流れや幅を示したい時に「in the night」と言うことはできるが、「at」を使う時は「the」が付かないことに注意しよう。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)