日本の古着をカンボジアでリユース、イオンモールが「幸服リレー」
2022年1月7日 18:35
イオンモールは、国内で集めた古着をカンボジアでリユースする「幸服リレー!ワールド(日本×カンボジア)」を行った。国内ではファストファッションの流行や消費者の好みの細分化などから、廃棄される衣料品が増えており、この解消を目指して実施。集められた古着は、カンボジアのNGO団体を通じて配布が始まった。
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カンボジアに贈られた古着は、イオンモール常滑(愛知県常滑市)、イオンモール高知(高知市)、イオンモール岡山(岡山市北区)、イオンモール福岡(福岡県粕屋町)、イオンモール大牟田(同大牟田市)、イオンモール宇城(熊本県宇城市)、イオン藤井寺ショッピングセンター(大阪府藤井寺市)で2021年11月27、28の両日に集められた。
古着は子ども服、婦人服、紳士服などさまざまで、7モールの呼びかけに応じた来店客が持ち寄った。7モール合計の総量は110キロに及ぶ。
古着は、カンボジアで経済的に困窮している子どもたちに、毎日無償で食事を提供しているNGO団体を通じて、子どもたちに配布された。今後はカンボジア各地で古着を必要とする大人にも配る。
イオンモールはリシンク(Rethink=考え直す)、リデュース(Reduce=減らす)、リユース(Reuse=再利用する)、リサイクル(Recycle=再資源化・製品化する)、リペア(Repair=修理する)、リターナブル(Returnable=購入先に戻す)の6Rs活動を展開しており、その一環で幸服リレーを実施した。
中小企業基盤整備機構によると、国内の衣料廃棄量は年間で33億着、約100万トンに上る。最新の流行を低価格で大量生産するファストファッションがはやり、飽きたらすぐに次の衣料品を購入する人が増加。消費者の好みも細分化し衣料品の種類が増える中、アパレル企業が欠品を出さないために十分な量以上の生産をしていることなども影響しているとみられる。(記事:高田泰・記事一覧を見る)