ラクス、ダイセキS、エアトリなど/本日の注目個別銘柄

2022年1月6日 15:26


<6191> エアトリ 2580 -247急落。新型コロナウイルスの感染再拡大傾向が強まっており、沖縄県では本日の感染者数が過去最多になる見通しとされている。同県では政府に対し「まん延防止等重点措置」の適用を要請することを決定、広島や山口でも同措置の要請を検討とされている。旅行需要の回復ずれ込みがあらためて意識され、旅行関連やレジャー関連の一角の売り材料に。同社に関しては相対的なグロース性の強さも逆風に。

<3923> ラクス 2623 -462急落で下落率トップ。12月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録から、改めて大きくタカ派にシフトした連邦準備制度理事会(FRB)への警戒感が高まっている。NY市場では10年債利回りが9カ月ぶりの水準にまで上昇。これに伴い、国内でもグロース株への圧力が強まる形となり、マザーズ指数も5%近い下落率に。PBRが60倍程度と、特にバリュエーションが高い同社への警戒感につながっている。

<4507> 塩野義薬 7710 +66一時急伸。前日の前引け後に、新型コロナウイルス感染症薬に関する取り組みを発表、コロナ飲み薬について承認申請が遅れるとの見方が明らかになったことで、その後の株価は急落する展開となっていた。ただ、22年3月末までの実用化を目指していることで、開発の遅延は限定的なものにとどまるとの見方が強まり、前日の株価下落はやや過剰反応との意識が優勢になってきている様子。

<2413> エムスリー 5113 -367大幅続落。新型コロナウイルスの3回目接種に備え、看護師の作業工程を見直して1会場あたりの看護師数を2~3割減らせるようにするなど、人員配置の効率化を進めると報じられている。ただ、株価へのポジティブな反応は限定的。12月開催分の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録から、改めて大きくタカ派にシフトした連邦準備制度理事会(FRB)への警戒感が高まるなか、グロース株の代表格として地合いに押されている。

<1712> ダイセキS 1385 -149急落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業益は18.2億円で前年同期比2.3倍と急拡大、据え置きの通期計画21億円、前期比74.0%増に対する進捗率も87%に達した。ただ、上半期実績が12.9億円、同2.8倍の水準であったことからも好決算は織り込み済み、目先の出尽くし感につながったようだ。なお、岐阜リサイクルセンターにおける中京エリアの大規模インフラ整備案件が業績を牽引する形になっている。

<2670> ABCマート 5020 -10続落。前日に12月の月次動向を発表。既存店売上高は前年同月比14.1%増と、2カ月ぶりにプラス転換、並びに、4月以来の2ケタ増となった。客数が同8.5%増加し、客単価も同5.2%上昇した。月後半から北海道・東北・北陸エリアにおける降雪需要、クリスマスギフトの需要が高まり、インバウンド需要を除いて、2年前の水準に近い状況となった。販売モメンタムの急速な改善がも感れされたが、全般安に引きずられる。

<7453> 良品計画 1726 -35続落。前日に12月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比1.7%減で2カ月ぶりのマイナスに。客数が同1.1%増加した一方、客単価が同2.7%減少している。商品別では、衣服、生活、食品ともにマイナス成長。客数増により店頭販売が好調だったが、ECが前年実績を下回っているもようだ。前年同月の販売好調の反動も影響とみられるが、既存店減少をストレートにネガティブに捉える動きが優勢。

<7606> Uアローズ 1842 -20反落。前日に12月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比16.4%増、4カ月連続でのプラス成長となり、7カ月ぶりの2ケタ増になっている。客数が同15.7%増加したほか、客単価も同0.3%上昇している。人流が回復する中で、アウター、ニットなどの冬物衣料の動きが目立ったもよう。ユニクロなどとの比較で良好なモメンタムが目立つ状況を高評価する流れに。

<9793> ダイセキ 4475 -375大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は101億円で前年同期比31.5%増益、通期計画126億円、前期比23.0%増に対する進捗率は80.2%に達している。年間配当金も56円から60円に引き上げ。ただ、上半期の同36.8%増に対して9-11月期は同21.7%増と増益率はやや鈍化、好決算にもサプライズは限定的のもよう。地合いの悪化もあって、目先の出尽くし感と捉えられる形になっている。

<9983> ファーストリテ 60880 -3130大幅続落。前日に12月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比11.1%減、5カ月連続のマイナス成長となり、9月以来の2ケタ減に。客数が同5.2%減少したほか、客単価も同6.3%低下している。4週目まで気温が高く推移したことで、防寒衣料の販売が苦戦したもよう。Uアローズなど同業比較でもモメンタムは低調と捉えられているようだ。本日は日経平均大幅安などにも引きずられる形になっている。《ST》

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