クルマの冬備え、雪とは無縁な地域の人にも あると役立つ物は?
2022年1月1日 16:39
●冬の備え
今冬は、厳寒とされている。筆者の様に阪神間の温暖な気候の土地で、積雪で車が使えない日は、数年に1度も無い様な地域に住んでいても、冬場の備えは必要だ。
【こちらも】車の迎春準備と冬場の心得
冬の朝はフロントグラスが凍結しているし、雪が降れば車に積もる。そんな際の、対処法を案内しておきたい。
●初めての降雪地体験
仙台に赴任した際には、初めての降雪地帯での生活でもあり、準備は怠らず、スタックした際に備えて、折り畳み式スコップまで積んでいた。
基本的には「常時満タン」を心がけているが、長距離ドライブの際には、豪雪による長時間の渋滞に巻き込まれた経験があるので、20リッターの予備ガソリンを携行缶に入れて積んで行った。
そして旅先から戻ったら、携行缶に積んで行ったガソリンは帰着次第、車に給油した。空になった携行缶は、万一燃料エンコして緊急にガソリンを買いに行く際に備え、トランクに常時積んでいた。
昨今の犯罪にガソリンが使われる事態から、扱いがシビアになっているので、今後こんな方法が可能か否かは定かで無い。
降雪地帯の住人は、筆者よりも生活環境への適応能力も知識も備えているはずだから、本稿は「普段は雪とは縁の無い地域の住人」へのアドバイスだと割り切って欲しい。
●便利な道具
フロントグラスが凍結している場合に欠かせないのが、「アイススクレーパー」と「ハンドワイパー」だ。
フロントグラスが凍結している場合、「お湯をかける」のはNGだ。時間的な余裕があれば、エンジンをかけて「デフロスター」を働かせるのが正解だが、大抵の場合は、そんな悠長なことはやっていられない。
霜で覆われた窓に、不用意にウインドウオッシャー液を噴射してワイパーを作動させると凍り付いてしまう。
だから、先ず「アイススクレーパー」でガラスの凍結部分を掻き落し、洗車ブラシや「ハンドワイパー」で掻き落した氷片や霜の部分を払い落とすのが正解だ。
「アイススクレーパー」の仕事は、手近にある「プラスティック製の物差し」か「三角定規」で代用は可能だが、購入しても大して高価な品では無い。
写真の「アイススクレーパー」の素材は硬質プラスティックで、3辺は(1)ギザギザに歯が刻まれた辺、(2)刃の様な形状になった辺、(3)よりソフトな素材が刃の部分に被せてある辺の3つから出来ている。
ガリガリに凍り付いているなら、(1)の歯の部分で削ってから、(2)で擦れば殆ど削り落とすことが出来る。その後、洗車ブラシで払い除けるのも効果的だが、水滴まで掻き落すには「ハンドワイパー」が結構便利だ。古いワイパーブレードでも使えるが、これもそんなに高くは無い。
長いアルミ棒の先に「ゴムワイパー」部分と、「ネットを被ったスポンジ」のヘッドが付いた品は、伸縮性があり、伸ばせば少し背伸びすれば天井に積もった雪を押して落とせる。
いずれも見かけた際に買っておくと便利だと思う。
●常時外気温度の確認を
最後に、保有車両に外気温度表示機能があるなら、常時表示しておくことをお勧めする。
外気温度が2度以下なら、場所によっては路面凍結の危険性がある。山間部のカーブに流れた水の凍結や、陸橋部分の凍結に注意して走行したい。(記事:沢ハジメ・記事一覧を見る)