PHPはなぜ選ばれる? 副業にもメリットがある人気プログラミング言語
2021年12月27日 07:56
PHPは多くのエンジニアに選ばれているが、副業にも大きなメリットがある。PHPの安定した案件数は、コンスタントな副業収入を得るのに最適だ。本記事では、プログラミングの副業にも向いている人気プログラミング言語PHPについて紹介する。
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■PHPは学習しやすくプログラミング初心者に最適
PHPは、1995年にラスマフ・マードフを中心とするThe PHP Groupによって発表された、オープンソースのスクリプト言語である。Webシステム開発に多く用いられるPHPは、バックエンドで機能し、システムの基礎を支える。サーバー上で動き、HTMLに埋め込めたり、データベースと連携させられる点もメリットだ。
HTMLに比べ、PHPは動的Webサービスを開発できる。Webサイト、ECサイト、SNS、予約システム、カスタマーサポートフォーム、社内用の管理システムもプログラミング可能だ。そのため、Webサイトやシステムの開発を目指すプログラミング初心者なら、カバーできる範囲が広いPHPは有力な候補となり得る。
加えて、PHPにはif文やwhile文に代表されるように、コードの記述が英語に似ている特徴がある。そのため、学びやすい上に、プログラミングの予備知識がなくても機能させやすい。この点はプログラミング初心者にとって心理的に挑戦しやすく、結果が見えやすいのでモチベーション維持にも繋がるだろう。
■需要が安定しており副業にも向いている
2020年12月、TECH Streetは2020年プログラミング言語別年収ランキングを発表した。これによれば、PHPは20代で20位(361万円)、30代で21位(467万円)、40代15位(586万円)という結果だった。またTECH Streetは、2021年2月にITエンジニアが保有しているプログラミング言語ランキングを発表している。こちらでは、PHPは4位で、Python、Ruby、Goといったプログラミング言語を上回る高順位だった。
PHPが開発に使われている代表的な例には、WordPressが挙げられる。WordPressとは、ブログをはじめ高機能な大規模サイトの開発にも使われるオープンソースのソフトウェアだ。無料で使える上に高機能なことから、WordPressは世界中のWebサイト制作で多く導入されている。そしてPHPは、このWordPress開発のメインプログラミング言語だ。これが、PHPを保有しているエンジニアが多い理由である。
同時に、こうした事実はPHPの使える場面がとても多いことを示している。つまり、安定して案件数が多く、習得してから収入に繋げやすい。特にプログラミングの副業においては、安定して案件数が多いことは大きなメリットだ。
プログラミングの副業は、企業に属さずフリーランスや個人事業主といった働き方が多い。ここで問題となるのが、案件の獲得に要する時間である。帰宅後や本業の隙間時間を有効活用するには、案件探しの時間は極力短くしたい。そのため、早く仕事にアクセスでき、かつ収入も安定しているPHPは副業に向いていると言える。プログラミングの副業をはじめるなら、PHPはおすすめ言語の1つだ。(記事:西島武・記事一覧を見る)