オミクロン株感染拡大もリスク回避的な取引拡大の可能性低い
2021年12月23日 17:36
*17:36JST オミクロン株感染拡大もリスク回避的な取引拡大の可能性低い
南アフリカ国立伝染病研究所や主要な大学の専門家グループが行った調査によると、南アフリカで10-11月に報告されたオミクロン株の感染データと4-11月におけるデルタ株のデータを比較した場合、免疫力の高さが結果に影響した可能性があるものの、オミクロン株の感染者はデルタ株の感染者と比べて入院リスクが約80%、重症化リスクは約30%低いとの結果を得たようだ。
フランスでは新型コロナウイルスの新規感染者が急増し、1日当たり10万人に達する可能性があるものの、現時点で新たな制限措置の導入は検討していないようだ。英国のジョンソン首相は「クリスマス前により厳しい措置をとることを正当化できる十分な証拠がない」との理由で、オミクロン変異株の感染者が急増しているものの、規制強化を見送る方針を示している。現時点で欧米諸国の多くが厳しい経済制限を導入する予定は特にないことから、感染拡大を警戒したリスク回避的な取引がただちに拡大する可能性は低いとみられる。《MK》