アニメと現実の区別、生後19カ月の幼児でも可能 中央ヨーロッパ大学の研究
2021年12月17日 08:01
ハンガリーの中央ヨーロッパ大学は、乳児がアニメーションをどのように解釈するかについての研究を行ったそうだ。研究の結果、生後19か月の幼児はアニメと現実を区別できる能力があることが分かったという(Open Mind、PsyPost、ナゾロジー)。 研究チームは幼児に対して三つの実験を行った。一つ目の実験は、現実世界でシーソーからボールが二つの箱の一方に落ちる様子を見せた。二つ目はモニタへ上に映し出されたアニメ描写のシーソーからボールが転がっていくところを見せた。チームはこの段階で幼児に対して「ボールはどこにある?」と聞いたところ、幼児は画面の中を指差したという。つまり幼児はアニメと現実を区別できていたとされる。 確認のために行われた三つ目の実験では、画面の中にアニメの箱を登場させ、その中にボールが落ちるようにした。その結果、幼児はボールが落ちた方のアニメの箱を指さした。これにより幼児が現実世界と区別できていたことが分かったとしている。