英ポンド週間見通し:もみ合いか、英中央銀行の金融政策に注目

2021年12月11日 14:22


*14:22JST 英ポンド週間見通し:もみ合いか、英中央銀行の金融政策に注目
■強含み、都市封鎖回避でポンド売りは縮小

今週のポンド・円は強含み。ジョンソン英首相は12月8日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大抑制に向け、より厳格な制限措置を実施すると発表したが、都市封鎖には該当しないと明言したことから、リスク回避のポンド売りは縮小した。ただ、英国経済に何らかの影響が及ぶことは避けられないとの見方は残されており、ポンド・円は150円台半ばで上げ渋る状態が続いた。取引レンジ:149円14銭-151円13銭。

■もみ合いか、英中央銀行の金融政策に注目

来週のポンド・円はもみ合いか。新型コロナウイルス・オミクロン株の感染状況が注視されるなか、不透明感からリスク回避の円買いは根強いだろう。ただ、原油相場の回復で、ポンドは資源通貨としての買戻しが入りやすい。一方、12月16日開催の英中銀金融政策委員会(MPC)に向け当局者の利上げに関する発言は強弱分かれ、リスク選好的なポンド買いが大きく広がる可能性は低いとみられる。

○発表予定の英主要経済指標・注目イベント
・16日:12月マークイット製造業PMI(11月:58.1)
・16日:英中央銀行MPC会合

予想レンジ:149円00銭-152円00銭《FA》

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