NY為替:ECBの金融政策を巡る思惑でユーロ反落

2021年12月10日 06:49


*06:49JST NY為替:ECBの金融政策を巡る思惑でユーロ反落
9日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円27銭まで下落後、113円65銭まで反発し、113円46銭で引けた。株安に連れたリスク回避の円買いや金利低下に伴うドル売りが優勢となったのち、新規失業保険申請件数が52年ぶりの低水準となったほか、10月卸売在庫改定値も過去最大の伸びを記録し、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融緩和解消軌道にあるとの見方や30年債入札結果を受けてドルは下げ止まった。

ユーロ・ドルは1.1321ドルから1.1279ドルまで下落し、1.1291ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)が柔軟性を維持するため更なる緩和も辞さない構えを示し、欧米金利差拡大観測を受けたユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は128円39銭から127円94銭まで下落。ポンド・ドルは1.3187ドルへ弱含んだのち1.3223ドルまで戻した。ドル・スイスは0.9227フランから0.9265フランまで上昇した。《MK》

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