映画『メタモルフォーゼの縁側』芦田愛菜×宮本信子で人気漫画を実写化

2021年11月28日 07:44

 鶴谷香央理の漫画『メタモルフォーゼの縁側』が、2022年初夏に実写映画化。芦田愛菜、宮本信子が出演する。

■鶴谷香央理の漫画『メタモルフォーゼの縁側』を実写映画化

 鶴谷香央理の漫画『メタモルフォーゼの縁側』は、2017年の連載スタート以降じわじわと話題を呼び、「このマンガがすごい!」「文化庁メディア芸術祭 マンガ部門」など数々の漫画賞を受賞した人気作。“BL漫画”をきっかけに、17歳の女子高生と75歳の⽼婦⼈が女の友情を育む物語だ。年齢も立場も肩書きも全く違うけれど、一緒に漫画を読んで、一緒に笑って、一緒に泣いて、時には激論を交わす。BLでつながったふたりの人生は、意外な方向に転がりだして...。

■芦田愛菜&宮本信子が“BL漫画”でつながる親友役に

 “年の差58歳”の親友役を務めるのは、芦田愛菜と宮本信子。2人の共演は芦田愛菜が第54回ブルーリボン賞 新人賞を史上最年少で受賞し、宮本信子が日本アカデミー賞 優秀助演女優賞、報知映画賞 助演女優賞を受賞した『阪急電車~片道15分の奇跡~』以来10年ぶりとなる。

 <登場人物&キャスト>
佐山うらら...芦田愛菜
17歳の人付き合いが苦手な女子高生。ひとりこっそりとBL漫画を読むことが毎日の楽しみ。友達も彼氏もおらずBLだけが心の支えだったが、レジでバイトをしている本屋で市野井雪と出会い、友情を育む。

演じるのは、『パシフィック・リム』でハリウッドデビューを果たし、『星の子』で主演を務めた芦田愛菜。連続テレビ小説「まんぷく」で史上最年少の語りを務め、大河ドラマ「麒麟がくる」にも出演するなど、多方面で活躍する国民的女優が、どのような演技をみせるのか注目したい。

 市野井雪...宮本信子
夫に先立たれ孤独に暮らす75歳のおばあちゃん。キレイな表紙に惹かれてジャケ買いした漫画がBLだったことをきっかけに、すっかりBLに魅了される。ひとりぼっちで過ぎ去る時間に寂しさを感じていたが、本屋のBLコーナーで佐山うららと出会う。

担当するのは、『マルサの女』でシカゴ国際映画祭最優秀主演女優賞、第11回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、第61回キネマ旬報主演女優賞などを受賞した宮本信子。近年も連続テレビ小説「ひよっこ」、映画『STAND BY ME ドラえもん 2』『キネマの神様』などに出演し、精力的に活動している。

■岡田惠和の脚本×監督は狩山俊輔

 脚本は、連続テレビ小説「ひよっこ」「ちゅらさん」、映画『阪急電車~片道15分の奇跡~』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』など、名作ドラマ&映画を数多く手掛けてきた岡田惠和。監督は、「妖怪人間ベム」「奇跡の人」『青くて痛くて脆い』などの狩山俊輔が務めた。

■芦田愛菜&宮本信子のコメント

 なお、映画の公開決定に合わせて、芦田愛菜、宮本信子は下記の通りコメントを寄せている。

<芦田愛菜コメント>
オファーを頂いたときに原作を読ませていただきました。読めば読むほどあったかくて元気になるような、愛おしくて抱きしめたくなるような作品だと思いました。宮本さんとは10年前は孫役として共演させていただき、今回はお友達役として再びご⼀緒できてとても嬉しかったです。

宮本さんはご⾃⾝が納得いくまで台詞を合わせたり、現場を動かれている姿が印象的で、⼀緒にお芝居をさせていただくと私⾃⾝も頭で考えるのではなく⾃然に体が動いていき、うららの気持ちをスッと引き出していただいたような気がします。

<宮本信子コメント>
最初にお話しを頂いたとき、まず「“BL”とは何のことですか?」と質問させて頂きました。原作を読ませていただき、鶴⾕さんの絵があたたかくて、やさしくて、素敵でした!隅々までいいんですもの。雪さんも魅⼒的な⼈物なので、岡⽥さんが書かれた台詞と共に、少しでも雪さんに近づけたらと思いました。

お相⼿の愛菜さんとは10年前、おばあさんと孫として共演しました。あの頃は私の⼿の中に⼩さな⼿がスッポリ⼊ったんです。今回の共演は嬉しく楽しみにしておりました。

【詳細】
映画『メタモルフォーゼの縁側』
公開時期:2022年初夏
原作:鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」(KADOKAWA)
脚本:岡田惠和
監督:狩山俊輔
出演:芦田愛菜、宮本信子
プロデューサー:河野英裕、谷戸豊、大倉寛子

<映画『メタモルフォーゼの縁側』あらすじ>
うらら、17歳。毎晩こっそりBL漫画を楽しむ女子高生。雪、75歳。夫に先立たれたひとり暮らしの老婦人。ある日、ふたりは同じ本屋にいた。うららはレジでバイト。雪はきれいな表紙に惹かれて漫画を手にとっていた。それがBLだった。

初めての世界に驚きつつも、男子たちが繰り広げる恋物語にすっかり魅了されてしまう雪。そんなふたりがBLコーナーで出会ったとき、それぞれ閉じ込めていたBL愛が次から次へと湧き出した。それからは雪の家の縁側にあつまり、読んでは語りを繰り返すことに。そして二人はある挑戦を決意する。

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