ビジネス英会話にも役立つ! 使役動詞の「have」を使いこなそう
2021年11月28日 07:42
使役動詞(Causative Verbs)とは、「make」や「let」など誰かに何かをさせる場合に用いられる動詞である。使役動詞というと受験英語のイメージを受けるかもしれないが、日常会話でも頻発するため会話力を上げたいならぜひマスターしておきたいポイントだ。そこで、使役動詞の「have」に焦点を絞って、意味や使い方を簡単に見てみよう。
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■使役動詞の「have」その1
冒頭で述べたように、英語で「誰かに何かをさせる(してもらう)」と言いたい場合に、「make」や「let」は多くの人が思いつくし、実際、使うこともできるのではないだろうか。それらに比べると、「have」が使役動詞になることは知っていても、自信を持って使いこなせるという人は多くないだろう。
使役動詞の「have」も、基本的には、「(人に)(何かを)させる(してもらう)」という意味である。ただ、一般的には費用を払ってサービスを受ける場合に使われることが多い。
たとえば、「I had my hair cut.」は、美容室や床屋で髪を切ってもらったという意味だ。この場合、「I cut my hair.」とは言わない。なぜならこう言うと、文字通り自分で自分の髪を切ったことになるからだ。
同じように、「He has his house cleaned.」と言う時は、彼が自分で家の掃除をしたのではない。そうではなく、ハウスキーピングサービスなどに依頼して、費用を払って人に掃除をしてもらったことを意味する。
■「have」の代わりに使える「get」
インフォーマルなケースではあるが、上記の使役の「have」はしばしば「get」に置き換えられる。「主語+動詞+目的語+動詞の過去分詞」という形も、その意味するところもほぼ同じと考えてよい。「She got her car repaired.」と言えば、「She had her car repaired.」と同じように、彼女自身が自分で車の修理をしたのではなく、業者などにお金を払って修理してもらったという意味だ。
■使役動詞の「have」その2
上記の「have」は使役動詞ではあるが、具体的に誰に行為をさせたかを明言しないことが多い。「I had my hair cut.」と言えば、理容師や美容師に髪を切ってもらったことが明らかだからだ。だから、特別なケースを除いて、わざわざ誰にその行為をしてもらったかまで言う必要はない。
一方、誰が誰に行為をさせたかを明らかにしたい時は、実際に行為をした人を目的語にし、後に動詞の原形を続ける。先ほどと違って、後に続く動詞は過去分詞形ではなく、不定詞の形になることに注意したい。
たとえば、「I had my children clean their rooms.」と言うと、自分が命令して「子どもたちに部屋を片付けさせた」という意味だ。このように、この形にすると、先の例のように有料サービスを意味するとは限らない。ただし、日常的にはしばしば同じように用いられる。
「have」を使うとかなりフォーマルに聞こえるので、会話では重要性を強調したい時に用いるとよいだろう。たとえばビジネスなどで「I will have her call you back.」と言えば、あなたには、彼女に折り返し電話をかけさせる力があることがわかるわけだ。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)