歌舞伎町1丁目の再開発、施設名称が「東急歌舞伎町タワー」に 2023年春開業へ

2021年11月18日 16:52

 東急と東急レクリエーションが東京都新宿区歌舞伎町で進めている再開発ビルの名称が「東急歌舞伎町タワー」に決まった。娯楽施設の「新宿TOKYU MILANO」跡を高さ225メートルの高層ビルにする計画で、ホテルや映画館、劇場、店舗などが入る複合施設となって2023年春に開業する。

【こちらも】京王電鉄が下北沢の高架下に商業施設「ミカン下北」、2022年3月開業へ

 施設は約4,600平方メートルの敷地に建つ地下5階、地上48階建て延べ約8万7,000平方メートル。コンセプトは「好きを極める場の創出」。ホテルとエンターテイメントを中心にした複合施設として、歌舞伎町の娯楽の殿堂を目指す。

 地下1~4階には、東急グループとソニー・ミュージックエンタテインメントが設立したTSTエンタテイメント運営のライブホールが入る。収容人員は1,500人。ライブホールとしては新宿地区最大規模になる。

 低層階は飲食、物販などの店舗。6~8階は約900の客席を備え、演劇や音楽公演に対応したTSTエンタテイメント運営の劇場が入居し、多彩な大衆娯楽文化を発信する。9~10階には8つのスクリーンを持つ東急レクリエーション運営の映画館が登場。2014年末に58年の歴史を閉じた「新宿ミラノ座」の跡地に映画館が復活する。

 17~47階は東急ホテルズが運営するホテルゾーン。20~38階が538の客室を備えるライフスタイルホテル、39~47階が97の客室を持つラグジュアリーホテルで、2つのホテルブランドに分けて運営する。45~47階にはペントハウスの客室を5室設ける。高さ200メートルから都内を眺められるレストランや、テラス、パーティールーム付きのレストランも備える。

 新宿TOKYU MILANOは1956年に開業した娯楽施設で、長く歌舞伎町のシンボルの1つに数えられてきたが、老朽化もあり、2014年末で映画館などが閉店した。その後、東京圏国家戦略特別区域の再開発計画が認可され、2019年から工事に入っている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

関連記事

最新記事