ドキュメンタリー映画『ボストン市庁舎』F・ワイズマン最新作、なぜ⾏政が必要なのか?市役所の舞台裏

2021年11月12日 19:01

 フレデリック・ワイズマン監督のドキュメンタリー映画『ボストン市庁舎』が、2021年11月12日(金)より公開される。

■フレデリック・ワイズマン最新作は“市役所”が舞台

 映画『ボストン市庁舎』は、『ニューヨーク公共図書館 エクス・リブリス』『ナショナル・ギャラリー 英国の至宝』『新世紀、パリ・オペラ座』など、数多くの作品を世に送り出してきたドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマン監督の最新作。マサチューセッツ州ボストンの市役所と街の姿を捉え、“市⺠のために働く市役所”を映し出した。

 時にユーモアを交えながら軽やかに切り取っていく諸問題は、ワイズマンが過去の作品でも取り上げてきた様々なテーマにも通じており、『ボストン市庁舎』は彼の“集⼤成”との呼び声も高い。

■“市役所”の舞台裏とは?なぜ⾏政が必要なのか?

 ワイズマンが⽣まれ、現在も暮らす街であるボストンは、さまざまな⼈種・⽂化が共存する⼤都会。ワイズマンはその市庁舎にカメラを持ち込み、2018年秋から2019年冬にかけて撮影を⾏った。

 映し出されるのは、警察、消防、保険衛⽣、⾼齢者⽀援、出⽣、結婚、死亡記録など、数百種類ものサービスを提供する市役所の仕事の舞台裏。ボストンの美しい建築物や⾵景を挟み込みながら、マーティン・ウォルシュ市⻑をはじめ、真摯に問題に対峙し奮闘する職員たちにもフィーチャーしている。

 アメリカの地⽅⾃治において様々な政治的決断が⽣まれる過程を描きながら、「⼈々が共に幸せに暮らしていくために、なぜ⾏政が必要なのか」を紐解いていく映画『ボストン市庁舎』。撮影時期は、トランプ⼤統領の在任時期と重なっており、トランプ政権下でいかにアメリカ⺠主主義を守るか、と⾔うボストン市庁舎の挑戦も記録している。

【詳細】
映画『ボストン市庁舎』
公開日:2021年11月12日(金)よりBunkamura ル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか
監督・製作・編集・録音:フレデリック・ワイズマン

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