ホンダ、中国でのEV戦略発表 第1弾はヴェゼルベースEV「e:NS1」「e:NP1」
2021年10月16日 11:10
ホンダは13日、「中国電動化戦略発表会」をオンライン開催し、電気自動車(EV)2車種とコンセプト3車種を発表した。合わせて中国国内での環境と安全の新たな取り組みを発表。ホンダはカーボンニュートラルを実現するためにリソースを投入する方針で、今回の発表の一部にも含まれている。
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また、中国初のホンダブランドEVを「e:N」シリーズとして投入することを発表し、今後5年間で10車種を発売するとともに、他地域への輸出も行う予定だ。
■e:Nシリーズ概要
ホンダの電動化技術「e:Technology」は、現在ホンダが参戦するF1にてパワーユニット供給しているレッドブル、アルファタウリにも掲載され、ひとときの話題となった。e:Nシリーズは、それにNEWやNEXTの頭文字Nを合わせたもの。
シリーズのコンセプトは「動」、「智」、「美」の3つからなっており、「動」は「e:N Architecture」を用いてホンダならではの人車一体感などの走りを提供する。「智」は「e:N OS」と呼ばれる総合システムや、先日発表されたHonda SENSING 360やHonda CONNECTなどで安心安全快適な移動空間を提供。「美」は新しいEVのデザインアイデンティティ「e:N Design」を採用することで、未来を感じることができる「一触未来」の世界観を提供するとしている。
■今後発売されるEV2車種
e:Nシリーズの第1弾、第2弾を飾るのは、ヴェゼル(海外名:HR-V)をベースにした「e:NS1」と「e:NP1」になった。発売は2022年春を予定している。中国におけるホンダ車の販売は、合弁会社である東風ホンダと広汽ホンダが行っており、e:NS1については東風ホンダ、e:NP1は広汽ホンダが担当する。
さきにあげた「動」は高剛性専用骨格、3in1高出力モーター、500km以上も走行できるような大容量バッテリーを採用。空力に関しても多くのレーシング技術を導入することで、繊細かつダイナミックなコントロールが可能となっている。また、スポーツモードで加速する際には、ホンダEVサウンドを用いることでドライバーに未来感を与える。
「智」はe:N OSを採用したことで、15.2インチの大型ディスプレイを装着し、ナビ、オーディオ、エアコンの画面をすべて操作できるようになっている。また、Honda Connect3.0により天気予報、デジタルキーなど計20個の機能が使用可能だ。
デザイン関連は「美」を通して設計されており、グリルにある発光エンブレム、充電状態が確認できるライトパターンなども採用。また横一文字のインナーテールライトを採用したことにより、従来のホンダエンブレムが廃止され、新たに字体エンブレム「Honda」が採用されている。設計は中国で全面的に行っており、詳細情報については発売時に発表する。(記事:キーパー・記事一覧を見る)